■こんなにカッコいいヨンクって今ある!? テラノ2ドアが欲しい!
パジェロやハイラックスサーフとともに、クロカンヨンクブームの一役を担ったのが日産テラノだろう。基本デザインはSUVの本場カリフォルニアの「ニッサン・デザインセンター・インターナショナル(NDI)」で行い、独創的なフォルムとディテールを手に入れた。
だがその独創性が仇となったか、パジェロやハイラックスサーフの牙城を崩すには至らず、やや没個性的デザインとなった2代目の販売を経て、日本市場向けの生産と販売は終了となってしまった。初代は超カッコよかったのだが、2代目が大ヒットしていたハイラックスサーフっぽくなって没個性化したのが原因だろう。
1986年8月に発売された初代テラノは、D21型ダットサントラックをベースとするSUV。登場時は2ドアモデルのみがラインナップ。本場カリフォルニアで当時人気だった「2ドアのSUV」という基本形状を採用し、各部をフラッシュサーフェス化したうえで、サイドの中央にはユニークな三角窓を設置した。
搭載エンジンは新開発された2.7Lディーゼルで、駆動方式はパートタイム4WD。スタイリッシュで都会的なデザインと、一般の乗用車に近い着座位置などにより、「乗用車から乗り替えても違和感のないヨンク」としてのキャラクターを目指していた。
その後は1987年10月に3L、V6のガソリンエンジンを追加し、これにはAT車も設定。さらに翌1987年11月にはTD27型ディーゼルエンジンにターボチャージャーを追加してTD27T型に刷新し、これにもAT車を設定。
そして1989年10月には4ドアモデルを追加し、1993年1月のマイナーチェンジではオーバーフェンダーを装着したワイドボディも設定。
1995年9月には2代目へのフルモデルチェンジが行われたのだが、初代とはまったく違う普通な感じのデザイン」に生まれ変わってしまった。全然売れなかったわけではないが、記憶の点でも記録の面でも大きなインパクトを残すことがないまま、2002年8月に販売終了。その後も海外市場向けモデルはパスファインダーとして進化と販売が続いている。
やはり50代以上のおじさんにとってのテラノはズバリ、1986~1995年8月に生産された初代テラノしかないだろう。あのR3Mの3ドアデザインは今見ても新鮮だ。
大手中古車検索サイトを見るとなんと初代テラノは16台も流通。R3Mの5速MTがまだあるのかと驚愕。中古車価格は130万~278万円まで。本気で欲しい人でも買える値段ではないだろうか。初代ナローボディで、MT。う~む、ちょっとヤバい、欲しくなってきた。
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