■独自性を主張しつつ購入しやすい価格設定
グラッシーなキャビンの採用によってガラス面が大きいことを考慮し、インテリアは外から見られることを意識したデザインと設計がなされている。
当時としてはかなりスタイリッシュで未来的で、ダッシュボード造形やメーターの配置は、今風に言えばドライバーオリエンテッドな仕上げとなっている。シートはセミバケット形状によってスポーティなイメージを演出にひと役買っていた。
スーパーライブサウンドシテムを採用していたのもトピックのひとつだ。このオーディオシステムは、市販車としては初めてDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)による音場制御を搭載し、それまでのカーオーディオにはなかった臨場感のある音楽再生を実現できることを特徴としていた。
音場の再現性はもちろん、基本となるサウンドの再生品質を向上するべく、ヘッドユニットやアンプ、スピーカーについても高音質設計が施されている。システムそのものが高性能であるのはもちろん、車内の音響特性に合わせて最適な音場効果が得られるようにスピーカーの配置と制御内容にもこだわることで、当時のオーディオシステムのなかで、トップレベルのパフォーマンスを実現していた。
ほかのクルマでは見られないセラ専用に作られた内外装や装備を与えられていながら、車両価格はベースグレードの5速MTで160万円、スーパーライブサウンドシステム装着車でも180万6000円(5速MT)というリーズナブルなプライスとしていたところに、「多くの若者にセラを届けたい」という開発陣の熱い想いが感じられる。
コメント
コメントの使い方セラのドアは『ガルウィング』(カモメの翼)ではなく、『バタフライ・ドア』と呼ばれる仕様です。ドアの開く方向や構造が、ガルウィングやカウンタックのシザーズ・ドア等とは異なるため、明確に別の種類と規定されていると聞いています。
現役オーナーです。
「こんなクルマよく売ったな!!」ってなんて見出しだい。
オーナーとしては「よくぞ売ってくれた!!」と思ってます😊
後にも先にもこんなワクワクさせてくれる夢のような車は無い。是非後継車を出してください!間違いなく買います。