夏真っ盛り、冷やし中華がおいしい季節です。ベストカーの姉妹メディア『おとなの週末』編集部がおすすめするお店には、王道あり、つけ麺タイプあり、豪華版ありです。どれも今しか食べられない人気の味、目で舌で涼んでください!
撮影/鵜澤昭彦(菊凰、羽衣)、小澤晶子(梅香)、西崎進也(一龍、花梨、龍天門)、取材/肥田木奈々
■暑い夏ほど愛で食べたくなる美味の名峰『中華料理 菊凰』@宝町
銀座の片隅の小さな町中華に、奥ゆかしくも麗しい美味の名峰あり。その雄姿は富士山を模しているそうで、なだらかな山肌を彩るハム、キュウリ、トマト、春雨……そして頂には錦糸卵とプリプリのエビ、裾野には醤油ベースのタレが悠々と広がる。
言わば「富士詣で」ならぬ、夏の「菊凰冷しそば詣で」。眺めてうっとり、食べれば母なる偉大さを感じる正しき昭和の味だ。
冷しそば 950円
シンプルで王道。だがどこか品格漂うのは素材の繊細な切り方や味の組み合わせなどひとつひとつの丁寧な仕込みが伝わってくるからだろう。「万人に愛される味を」と絶妙な甘酢味になるよう調味料のバランスを大事にしているとか。
写真の他にもクラゲやチャーシューなどが入る「五目冷し」や「海老冷し」、「カニ冷し」の名峰も。この夏、いくつの山に挑もうかな。
[住所]東京都中央区銀座1-19-12
[電話]03-3564-6162
[営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時~21時(20時半LO)、土11時~14時(13時半LO)
[休日]日・祝
[交通]都営浅草線ほか宝町駅A1出口などから徒歩3分
■最後の一滴まで飲み干せる魅惑の味わい『味の中華 羽衣 銀座本店』@銀座
こちらは銀座のビル地下にある夏のスター。冷たいスープに泳ぐ特注の細い麺、別盛りでお行儀よく並んだ具が上品だ。その見た目と味わいから、ほとんどの人が「胡麻ダレ味?」と思うそうだが、実は胡麻は一切使っていない。
レシピの秘密を小松店長に問いただすも「醤油ベースにレモンと酢と……後は内緒(笑)」とはぐらかされた!
五目彩と羽衣オリジナル特製タレ冷麺 1200円
でもひと口啜れば旨さに陶酔、そんなことはどうでもよくなる。まろやかな酸味とミルキーなコク、アレが入ってるのかなあ、なんて考察するのもまた楽しいじゃないですか。
さて具だが、これが豚ロースの自家製チャーシューや注文を受けて揚げる天ぷら風のエビなど逸品揃い。まずは前菜として具を楽しむもよし、麺とスープにダイブさせて混ぜ混ぜするもよし。銀座のスターは味わい方もフリーダム!
[住所]東京都中央区銀座7-12-14 大栄会館地下1階
[電話]03-3542-8560
[営業時間]11時~15時、17時~22時(21時半LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄銀座線ほか銀座駅A3出口などから徒歩5分
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