今回は、東京の「涼」をめぐります。題して、「東京の避暑地めぐり」。都心から約2時間以内のエリアで散策し、全身で「涼」を感じ、目で「涼」を楽しむ。向かったのは、奥多摩。豊かな自然に恵まれているだけあり、人気のおでかけエリア。今回は、鳩ノ巣駅から白丸駅、奥多摩駅周辺をベストカーの姉妹メディア『おとなの週末』編集部がめぐる。涼も感じつつ、美味美酒も楽しめるのだ。
撮影/西崎進也、取材/本郷明美
■緑に包まれるテラス席で絶品肉ランチ
緑の山々、間を流れる多摩川の水は澄み、空気は清々しい。初めて奥多摩に行った人はきっとこう言う。「ここは東京?」。かく言う私もそうだった。そして奥多摩にハマった。御岳登山(みたけとざん)や多摩川沿いのトレッキング、日帰り温泉に〆ビール、酒蔵巡りもあり。
お楽しみが多すぎるから、またすぐ行きたくなる。今回は、「初奥多摩」という『おとなの週末』編集の戎さんと共に奥多摩を歩く。
人、人、人の新宿駅を脱出、中央線に乗れば、車窓の緑がどんどん増えてくる。徐々に自然に還っていくような、この感じいいなあ。
鳩ノ巣駅で電車を降りると、「あ、なんだか木と土の香りがしますね」と戎さん。思い切り息を吸い込めば、ほんとうに森の香りがした。
鳩ノ巣渓谷に降りると、散策路が整備されていて安心……なのだが記憶より道が険しい。次第に無口になる我々。休憩しつつ進んでいくと白丸ダムが現れた。ダム沿いは平坦な木道で、やっと景色を存分に楽しめる。
「あ、カヤックやってますね!」と戎さん。ブルーグリーンの湖面をスイスイッと進む、赤や黄色のカヤックが美しい。
ダムを眺めながら進むと、風情ある一軒家が見えてきた。ここ『アースガーデン』でランチだ。通されたのは、緑に包まれるテラス席。一番人気という「奥多摩ハンバーグ」は豚100%。豚の旨みがしっかりと伝わってくる。
聞けば、豚肉は長崎産の「諫美豚(かんびとん)」。自家栽培の米で育った豚だ。
野菜は主に奥多摩産を使っているそうで、付け合わせのジャガイモなどの野菜も甘みが強い。大満足のランチだった。
へろへろだった筋肉も、肉パワーで完全復活。さてまた歩こう、と言いたいところだが、「無理せず電車に乗りますか」「そうですねえ」とあっさり合意した。
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