祝レインボーブリッジ開通30周年! 8月19日から始まる8種類の特別ライトアップを見逃すな! 【清水草一の道路ニュース】

祝レインボーブリッジ開通30周年! 8月19日から始まる8種類の特別ライトアップを見逃すな! 【清水草一の道路ニュース】

■かつての埋立地が都民にもたらしたもの

 また、レインボーブリッジは、上下2段構造になっており、下段には一般道と新交通システム『ゆりかもめ』が通っている。

 レインボーブリッジによって都心部と繋がれたお台場地区は、かつて13号地と呼ばれた埋立地で、バブル期まではほとんど更地だったが、レインボーブリッジの開通によって、はじめてまともな交通網ができ、臨海副都心として発展する基礎を得た。

 フジテレビ本社や東京ビッグサイトなど、現在の湾岸地区の様々な施設は、すべてレインボーブリッジあってのものだ。

幕末のペリー来訪時に砲台が置かれたから「台場」。今も台場が残っている箇所がある。画像:首都高速道路株式会社 
幕末のペリー来訪時に砲台が置かれたから「台場」。今も台場が残っている箇所がある。画像:首都高速道路株式会社 

 レインボーブリッジによって生まれた臨海副都心は、東京に海をもたらした。レインボーブリッジが開通するまで、東京の重心は、西へ西へと移動していた。その中心が新宿副都心で、東京湾に近い側は寂れる一方だった。

 当時の東京は、「水辺のない街」と言われていた。実際には川も海もあるのだが、隅田川や荒川をはじめとする河川は、すべて街と分離されたドブ川で、海岸沿いは、憩いとは無縁の工業地帯やゴミの埋立地(夢の島や若洲)。東京の水辺は臭くて汚く、それを避けるように、都市全体がゆっくり西へ移動していたのである。

 しかし、レインボーブリッジができたことで、東京に海ができた。正確には海と接する場所ができた。水質も改善されていった。

 レインボーブリッジは、東京港をまたいで渡る。この時、誰もが海の存在を感じる。対岸のお台場には人口浜辺等が作られ、都民の憩いの場となった。

次ページは : ■かつての埋立地が都民にもたらしたもの

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタ自動車の壮大なるBIGネーム復活計画の第四弾は……なんとトヨタセリカ!? 新型ホンダフリードの注目情報や、レーシングドライバー岩佐歩夢選手の新旧ホンダスポーツカー試乗など、GW明けから全力投球な企画だらけです!