■日本を代表する景観は200年続く?
21世紀に入ると、湾岸地区にはタワーマンションが林立するようになり、現在では西側の山の手地区よりも人気のある住宅地になっている。レインボーブリッジは、東京に潤いとバランスをもたらしたのである。
レインボーブリッジからの都市景観は、タイヤモンドをちりばめたようで、息を飲むほど美しい。レインボーブリッジは、日本を代表すると言ってもいい新たな美景を生み出した。
私はこれを「新・日本三景」のひとつと勝手に認定している。ちなみに残り二つは、富士山と京都の桜である。レインボーブリッジには、それほどの価値がある(断言)。
現在首都高は、老朽化した区間の造り直しが始まっているが、レインボーブリッジに関しては、当面、老朽化の心配はない。長大吊り橋は造り直しが極めて困難なので、そのぶん、建設当初から高い耐久性が与えられているからだ。
「100年はもちろん、適切なメンテナンスを続ければ、200年持たせることも不可能ではありません」(首都高速道路株式会社)
ニューヨークの名所・ブルックリン橋は、レインボーブリッジとほぼ同じ長さ(486m)を持つ吊り橋だが、完成したのは1883年。今年で140周年になる。レインボーブリッジも、今後100年間は東京の顔であり続けるだろう。
【画像ギャラリー】レインボーブリッジ30周年を飾るライトアップについて写真を見る!(6枚)画像ギャラリー
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