シン・エヴァンゲリオンの聖地に使途襲来!! 「第3村」駅のラーメン店でチャーラーの理想形に出合う

チャーラーをよりおいしくさせるのは「旅情」

こく醤油の「中華そば」。醤油の味と香り、スープの旨みのバランスが秀逸
こく醤油の「中華そば」。醤油の味と香り、スープの旨みのバランスが秀逸

 運ばれたのは「中華そば」。2枚のチャーシューとメンマ、ナルト、小松菜、海苔、ネギと盛りたくさんの具材が美しく盛り付けられている。もう、このビジュアルからして絶対に旨いよね。中華そばのイメージ写真に使えるくらいのレベルではなかろうか。

 まずは、スープをひと口。うん、想像していた通り、醤油の味と香り、そしてコクが素晴らしい。ベースとなるスープも旨みがしっかりと伝わってくる。これはヒットではなく、やはりホームラン級の旨さだ。

 麺はやや縮れのある中細。これがまたスープに絡み、そして旨みを吸って、噛むごとにジュワッとおいしさが溢れ出す。もうたまらん!

 そして、時間差で運ばれたチャーハン。これもまたシンプルこの上ないビジュアルだが、お米の一粒ひと粒に油がコーティングされているのがわかる。厨房から中華鍋の振る音がリズミカルに聞こえてきたから、調理技術も確かなのだろう。

金色に輝く「チャーハン」。中華そばのおいしさを引き立てる
金色に輝く「チャーハン」。中華そばのおいしさを引き立てる

 では、再び中華そばのスープをひと口飲んで、いざ、チャーハンを実食。

 オーッ! これもまた米粒にしっかりと染み込んだチャーシューの旨みや塩味が中華そばのスープでさらに引き立つではないか! そして、噛むごとにお米の甘みが相まって、もう、口の中が幸せすぎる。

 中華そばもチャーハンもシンプルというひと言に尽きるため、正直、これ! という特徴は見当たらない。しかし、互いに持ち味を引き立て合う、チャーラーとしては理想的なスタイルだと言ってもよいだろう。

 それと、おいしさの秘密はもうひとつ。名古屋駅のホームにある立ち食いのきしめんと同様に、駅の中というこのシチュエーションだ。チャーラーを食べにわざわざここまで来たという旅情が通常の1.3倍くらいはおいしくさせるのだ。それがチャーラーの旅の醍醐味でもある。

リンク先:「チャーラー」とは

『おとなの週末』Web/2024年1月8日公開記事より転載
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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