がっつり濃いのが食べたい! 麺を覆うほどトッピングをのせたい! 数多くのラーメンが世にある今、もとめる欲望は尽きることがない。ここに集いし珠玉の4杯は、見れば「恍惚」を、食べれば「快感」を与えてくれること必至。BCの姉妹メディア『おとなの週末』が選んだ珠玉のラーメンを前のめりでご一読ください。
撮影/小島昇、取材/菜々山いく子(一条流がんこ)、池田一郎(たんたん亭)、編集部(夢にでてきた中華そば)、松井さおり(raik)
■朝からガッツリ!中毒性ある一杯『一条流がんこ 総本家分家 四谷荒木町』@荒木町
朝9時から午後1時まで。営業時間も独特だがラーメンの味もまた……。まずスープをひと口飲んで頭に“?”が浮かんだ。経験したことのない摩訶不思議な味なのだ。2口目。輪郭が見えてきた。分厚い魚介の風味だ。3口目にたどり着く頃には本能の赴くまま没入することになる。
この味を作ったのが創業者の一条安雪さん。現在は引退し、弟子の後藤さんに引き継いだ。件のスープに話を戻すとなんとこれ、カエシ(タレ、醤油など)を一切使用していないという。牛骨や豚骨をベースに大量の煮干しや昆布で旨みと塩味をつけた素材のダシ100%なのだ。
上に乗るのが醤油や生姜で炊いた豚バラ、通称・悪魔肉。スープ共々、中毒性に満ちた一杯にどっぷり浸ろう。
[住所]東京都新宿区舟町4-1 メゾン・ド四谷106
[電話]非公開
[営業時間]9時〜13時最終入店
[休日]不定休
[交通]地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅4番出口から徒歩3分
■全部のせでお腹も心も満足の一杯『支那そば たんたん亭』@浜田山
ごくり。ひと目で旨いとわかる、今年創業45年を迎える支那そばの堂々たる佇まい。
熱々のスープは豚ゲンコツと鶏ガラをベースに前日じっくり炊かれ、当日カツオ節や煮干しが合わせられる。やさしく澄んでほんのり魚介を香らせながら、厚い旨みが下支えしている。
緩やかにウエーブした細麺はパツンとしてのど越しよく、相性抜群。
そしてその上に鎮座する、厚切りのチャーシュー6枚と肉ワンタン、海老ワンタンが各3個。これがまた!オーブンで焼き上げた焼豚は外がこんがり、脂も甘く、肉々しい。
トゥルントゥルンの食感がたまらないワンタンにはプリプリのエビとジューシーな肉餡がたっぷり。
かなりのボリュームだと思うのだが、箸が止まらず完食必至だ。
[住所]東京都杉並区浜田山3-31-4
[電話]03-3329-4061
[営業時間]11時~20時半 ※完売次第閉店
[休日]無休
[交通]京王井の頭線浜田山駅から徒歩30秒
コメント
コメントの使い方