5月24日に新作映画が公開される「あぶない刑事」。もはや説明不要かもしれませんが、舘ひろしさん演じる「タカ(鷹山敏樹 )」と柴田恭兵さん演じる「ユージ(大下勇次)」のスタイリッシュな二人が活躍する大人気刑事ドラマシリーズです。テレビ放送開始から38年という時を経ても、変わらず多くのファンに愛されるあぶ刑事ですが、映画の新作公開を前に今まで描かれていなかったストーリーが明らかになりました!
文/ベストカーWeb 編集部、写真/セントラル・アーツ、2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会、講談社 ※購入リンクは外部リンクになります。
誰も知らなかった「もっとも」と「リターンズ」の空白が明らかに!
あぶ刑事の新しいストーリーが描かれたのは小説「あぶない刑事 1990」。新作映画公開に合わせて発売される「あぶ刑事関連本」の第一弾です。
シリーズ初期からあぶ刑事の脚本を手掛けてきた柏原寛司さんが中条静夫さん演じる捜査課課長・近藤卓造の定年直前の日々を書き起こしました。
近藤課長は1986年のテレビシリーズ第一弾から1989年の映画三作目「もっとも あぶない刑事」まで登場。
神奈川県警本部からの指示やタカとユージの型破りな捜査に頭を悩ませながらも、時に厳しく、そして温かく二人や港署のメンバーを見守ってきました。タカとユージを叱責する場面で聞こえる「大バカモノ!」のフレーズでおなじみです。
ちなみにこれまでに発表されたあぶ刑事作品は映画7作、テレビドラマ2シリーズとスペシャルが1作。
作品が集中する1986~1989年以降は、1996年(あぶない刑事リターンズ)、1998年(あぶない刑事フォーエヴァー)、2005年(まだまだ あぶない刑事)、2016年(さらば あぶない刑事)と、次回作まで10年以上の間隔が空くこともあり、ファンとしては「まだあぶ刑事は続くのだろうか?」と、とにかく待ち遠しくも不安な気持ちでいっぱいでした。
定年後も変わらない近藤課長の大きな存在感!
中条さんが1994年に亡くなられたことで、96年公開の「リターンズ」では残念ながら出演は叶いませんでした。
しかし、同作の劇中では定年退職したという設定が明らかになった他、ユージによる物真似で「大バカモノ!」が披露されるなど、近藤課長の存在をストーリーの中で感じることができました。※エンドロールでは「To The Memory of 中条静夫」というメッセージも流されました。
「リターンズ」「フォーエヴァー」は小林稔侍さん演じる深町新三、「まだまだ」「さらば」「帰ってきた」ではタカとユージの後輩、仲村トオルさん演じる町田透が課長を務めています。
「さらば」ではユージが、ゴールドツートンのレパードと拳銃を用意した透に「近藤課長にちょっとだけ似てきたな」とつぶやく場面があるのですが、「レパード」、「拳銃とクルマを用意する透」、「近藤課長」の名前…という往年のあぶ刑事を象徴する様々な要素が絡みあったワンシーンに担当を含めグッときたファンの方は少なくないはずです。
最後の出演から長い時間が経っても、今も変わらずあぶ刑事の中で大きな存在である近藤課長。定年の直前に一体どんな出来事があったのか?「もっとも」の後から「リターンズ」の間、タカとユージはどんな事件を追っていたのか?ファンなら気にせずにはいられません。
また、作中では実在する店舗など具体的な施設名も多数描かれます。ちょっとレトロな90年代の横浜が脳内に蘇り、エモさを感じること必至です。
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