■独創のアーチキャビンフォルムで斬新な美しさを表現
「上級車」を謳うだけあって、外装は随所に上質感が漂う。豊かな曲面とシャープなラインを組み合わせたフォルムは、商用車をベースにしたワゴンとは一線を画すエレガンスを主張し、さまざまな用途に応えるアクティブさも感じさせた。
ルーフ前端部からアーチ状にせり上がり、流れるような弧を描いてテールゲートへと続く「アーチキャビンフォルム」と称した独特のシルエットは、アヴァンシアの特徴であるリムジン空間を包み込む柔らかな膨らみとして、スタイルにおける大きな特徴となっている。
細部のディテールについてもこだわり、パーツの結合部にできるすき間を限りなくゼロに近づけたり、モールやサッシュといった加飾を適所に廃することで、大人の感性を満たす個性あふれるスタイリングとしていた。
リアまわりの独創性もアヴァンシアのスタイルにおけるトピックのひとつだ。ルーフエンドに設けられたトップライトウインドウと、ネガティブ形状の曲面を描いて連なるテールゲートウインドウによって構成される、「トップライト・ウイングハッチ」と名付けられたテールゲートを採用。
トップライト・ウイングハッチは、これまでにない新鮮な美しさを主張するとともに室内に開放感を与え、さらにテールゲート部の剛性確保にも貢献し、上級車に相応しい優れた静粛性にも寄与している。
コメント
コメントの使い方これよりジェイドです。アヴァンシアは当時でさえ売れなくて当然と思いましたが、近年稀にみる色濃いホンダらしさなジェイドの方は、マーケティングにしっかり戦略立てて望んでればと惜しくなります