築地場外には隠れ家的な甘味処が潜んでいます。人熱や喧騒に少し疲れたら、そこでひと休みもいい感じ。かき氷やあんこなどなど、懐かしい甘さの築地の魅力も楽しめますよ。BCの姉妹メディア『おとなの週末』がご案内いたします。
撮影・文/池田一郎
■めっけた!感も満載 癒される喫茶たち
コロナが去り、インバウンドが復活して、築地場外は連日大盛況……どころか、ともすれば通り抜けるのも困難なほど多国籍に賑わっている。それとともに、出ているお店の感じもけっこう変わっている。
増えたのは、店頭(イートインも)で立ったまま楽しめる串や小ポーションの食べ物。マグロや魚介、和牛串もあるし、玉子焼きも相変わらず人気だ。
お祭りみたいで、それはそれで楽しいんだけど、正直ちょいと疲れる。で、そんなときはどうするかというと、ちょっと隠れ家的な甘味処や喫茶へ。案外知られていないけど、築地には昔ながらいい感じのそんな店あるのだ。
■1年中やってるかき氷がおすすめ『甘味・喫茶 胡蝶』
まずは『甘味・喫茶 胡蝶』。表のもんぜき通りから「きつねや」の脇をひょいと入ったところ。こちら何と朝6時半からやっている。いろいろあるが個人的なおすすめは、年中やってるかき氷だ。「れもんミルク」を所望!
シロップをかけるんじゃなく、味付き氷を削るタイプ。しっとりパウダースノーのような食感で、ミルクの感じもやさしい。マンゴーや白くりん(しろくま風)味もある。「あんバタートースト」や「アイスもなか」も捨て難いがね。
[住所]東京都中央区築地4-9-7
[電話]050-6864-3973
[営業時間]6時半~15時LO
[休日]水・日・祝
■昭和36年開業の純喫茶『喫茶マコ』
次は『喫茶マコ』だ。築地西通りから筋を入った2階。赤い看板が目印だ。開業は昭和36年と場外の純喫茶では最も古く、実にレトロ。先代店主のマコさんが91歳で閉めようとしたところを「残したい」と築地の有志が引き継いだ。
先代からの名物は築地ならでは、カツオ昆布ダシが効いた「海鮮雑煮セット」。いやいやでも今日は「大納言小豆ぜんざいコーヒーセット」にしよう。
やはり場外の大野屋米店が搗いた焼き餅はモッチモチ、北海道産粒あんがとてもやさしい。癒されるなあ。絶好の隠れ家だ。
[住所]東京都中央区築地4-9-7 中富ビル2階
[電話]03-3248-8086
[営業時間]10時~15時(夜1日1組予約制)
[休日]月
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