■デザインも機能性も真面目な実力派
そんなオルティアのデザインだが、ベースがEK型シビックということで、大型のヘッドライトによる潔い表情や、クリーンな雰囲気など共通したものが感じられる。フロントオーバーハングが短く、取り回しが良さそうにも見える。
リアまわりもクセがなくプレーンなデザインにまとめられており、なんだか道具としていい仕事しそうな雰囲気がプンプンしている。逆にいえば個性がないとも言えるのだが、これは選ぶ人の好みであり、ホンダを支えてきたシビックというクルマが、それまでシンプルなデザインで評価を高めてきただけに、正当進化と言えなくもない。
インテリアはホンダらしく使いやすさ重視でまとめられている一方、(当時としては)モダンでなイメージが強い。ピラーが垂直に近いことから荷室も広く、使いやすくなっているうえ、ガラスハッチのみ開けることもできた。
搭載されたエンジンは、新設計の2.0Lエンジンで、最高出力145馬力を発揮(デビュー当初)。街乗りで使うには必要にして十分だ。さらに、リアルタイム4WDシステムはクラス最軽量のデュアルポンプシステムを採用するなど、機能性の高さは、いかにも道具として使われるステーションワゴンらしい、頼もしい部分でもあった。
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