【評価大逆転!!】発売当初の人気が低かったのに大ヒットしたクルマ5選


初代トヨタカリーナED

販売期間:1985~1989年
評価が低かった理由:セダンとしては車高が低すぎて後席は極狭

初代カリーナEDは全高がクーペ並みに低く、当時絶対的な人気を誇っていたピラーレスハードトップということで評論家の低評価を覆し爆発的ヒット

 初代カリーナEDはセリカがFFとなった4代目モデルへのフルモデルチェンジを機に登場したコロナクーペとともに、再編成され生まれた三兄弟の1台である。

 セリカもあるだけにそれぞれ実用性は重視しないスペシャリティなモデルたちであったが、その中でカリーナEDは4ドアながら全高は1310mmと2ドアクーペ並みに低い4ドアクーペ、「2ドア車にドアが付いているだけ」というクルマだった。当然室内は狭く、自動車メディアでは「4ドアでこんなクルマはけしからん」といった酷評が相次いだ。

 しかし初代カリーナEDはそんな評価をものともせず大ヒット車となり、1989年のフルモデルチェンジでコロナクーペはカリーナEDをそのまま兄弟車としたコロナエクシヴに移行するほどだった。

 その後RVブームによりミニバンやステーションワゴンが市民権を握ったこともありカリーナEDは三世代、コロナエクシヴは二世代で姿を消すが、一世を風靡したことは間違いない。

 カリーナEDが大ヒットした理由を考えると日本人の「『カッコいいクルマに乗りたい』と思っていても、2ドア車はハードルが高い。でも4ドアで2ドア車よりは広いリアシートがあれば、一気にハードルが下がる」という消費者心理に見事にマッチしたということに尽きるのではないだろうか。

カリーナEDは3代目まで販売されたが、代を重ねるごとに需要が縮小。姉妹車のコロナEXiVが全日本ツーリングカー選手権に出場するも奏功せず1998年に消滅

 カリーナEDのコンセプトの凄さがより深くわかるのが絶版になってからで、2005年あたりからカリーナEDほど狭くはないもののカリーナEDの影響を感じる4ドア車がベンツCLSを皮切りに、BMW4シリーズのグランクーペ、6シリーズのグランツーリスモ、VWアルテオンなど続出。

 現代の日本車にカリーナEDのようなクルマがないのが皮肉である。

初代三菱ディアマンテ

販売期間:1990~1995年
評価が低い理由:BMWに似ている以外特徴のないFFセダン

エクステリアデザインの賛否はあったが、税制改革をタイムリーに取り入れたマーケティングで大成功した初代ディアマンテ。機を見るに敏とはこのこと

 初代ディアマンテもアコードインスパイア&ビガーと同様にマークⅡのマーケットに参入したモデルである。

 初代ディアマンテ自体は当時の三菱車らしいハイテク装備が目立ったものの、それ以外はごく普通のエンジン横置きのFF車で、一部自動車メディアではBMWによく似たスタイルに対する批判もあった。

 しかし初代ディアマンテがそれまでの上級小型車と違ったのは、平成に入って自動車税と任意保険料が改正され、2.5L級の3ナンバーボディのクルマが庶民にも買いやすくなる可能性があった点に着目した点である。

 これは賭けでもあったが、改正は無事行われ、ちょうどそのタイミングで登場したディアマンテはクルマ自体よりも商品力の高さで大ヒット車となり、巧妙な商品企画も含め歴史に名を残した。

ミドルクラスの平凡なセダンと言われていたが、三菱らしくユーザーが喜ぶツボを押さえていたのも事実で、豪華なインテリアの満足度は高かった

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