超絶低燃費のミライースをベースにターボ化、そしてMTに載せ替えたミライースターボでラリーに参戦と、聞いただけでもワクワクしちゃうプロジェクトが本気で進んでいる。先日開催されたハイランドマスターズ2024での走りはまさにラリーカー。初日こそ悩まされたが、2日になると反省を生かした秘策で本来のパワーを発揮!! 紆余曲折だった様子をドライバーを務めた国沢光宏さんがレポート!!!!!!!!
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】え、知ってるミライースじゃない…めっちゃマシンじゃん!! ミライースターボ衝撃の姿がコレ(13枚)画像ギャラリー■サーキットでも驚きの走り!! 剛性感&ハンドリングもまさにホンモノ!!
多くの人は「軽自動車の走り」についてポジティブなイメージを持ってないと思う。背高に見えるため、コーナー攻めたら転ぶイメージあるし、絶対的な性能だって低いと感じるようだ。何を隠そう私自身も富士スピードウェイで開催されたK4GPでミライースに乗るまで上記の通りでした。ところがサーキット走ってビックリ!
縁石に乗ってもドシッとしてるし、ハンドリングやブレーキは剛性感ありコントローラブル。これならラリーにも使えそうだと思った次第。そして迎えた全日本ラリー選手権の最終戦『ハイランドマスターズ2024』である。ミライースは開発途上のため、実戦を想定したテストが十分出来ていると言えない。どのメーカーも標高差が200mあるようなテストコースを持ってません。
【画像ギャラリー】え、知ってるミライースじゃない…めっちゃマシンじゃん!! ミライースターボ衝撃の姿がコレ(13枚)画像ギャラリー■セーブモード発動で本来のパワー出ず……
今回もK4GPなどで課題になっていたエンジン制御マップなど対応してきたが、2速全開の負荷を掛けたままの長い登り坂(速度域低いため冷却風も足りない)は未テスト。果たしてラリーがスタートするや、最初のステージで「セーブモード」に入ってしまった。エンジンを守るため、濃い混合比とし、アクセル解度60%に制限される。
2本目のステージからスタート前に電源落としてリセットすることでセーブモード入りこそなくなったものの、なぜか本来のパワー出ず、ステージの最高速は100km/hを超えられない状況。3速に入れたら加速しなくなってしまう。そもそも走っていて楽しくない。打つ手なく、夕方のステージについちゃ大雨だったこともあり無理せず。
【画像ギャラリー】え、知ってるミライースじゃない…めっちゃマシンじゃん!! ミライースターボ衝撃の姿がコレ(13枚)画像ギャラリー■さすがの対策で大復活!! ミライースターボのコスパが最強すぎるっっ
2日目はドライ。しかも私の大好物である、高速ターマックだ。「ひゃっほ~!」とスタートしたが、今度はドライ路面で高い横G出すと横滑り防止装置が稼働! コーナー立ち上がりでパワーダウンしちゃう。このあたりは新しい車両にありがち。リーフやMIRAIで全日本ラリー選手権にチャレンジした時も、初ラリーはトラブルや不具合のデパートでしたから。
逆にそれが面白い! 対策すると確実に速くなる。2日目の午後は可能な限り対策してみた。するとどうよ! 73台中64位! 今回タイヤは寿命30kmくらいしかない競技用ではなく、5ラリーくらい使えるヨコハマの『ネオバ』というスポーツタイヤを履いていることを考えれば、望外のリザルトと言ってよい。改良を加えていくことにより、さらに速くなると思う。
そして楽しい! コペンでラリージャパンに出場したダイハツの相原さんがこだわり抜いて作っただけある。ペダル配置は左足ブレーキ使うのに最高! LSDの効きもサスペンションもボディ剛性も文句なし! 小さくてパワーが少ないだけで、ホンモノのラリー車に仕上がっている。ビギナーにも乗りやすく、これで練習すればステップップしてもキッチリ乗りこなせることだろう。
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