東京オートサロンに出展されたSUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ(ハイパフォX2)がモビリティリゾートもてぎで開催されたスーパー耐久の初戦にレースデビュー。速さを見せた一方、トラブルも発生し、ほろ苦い結果となったが、まだ初戦、来年の市販を目指し、どのようなアップデートがされるか楽しみだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、スバル
GRBのようなハッチバックボディに目を奪われる
スバルのハッチバックスポーツと言えば、2014年まで販売されていたGRB型のWRX STIだ。WRCでも活躍したモデルを彷彿させるのがスーパー耐久に参戦するハイパフォX2だ。なんといってもドカンとはみ出た50mmのブリスターフェンダーが迫力満点!
ハイパフォX2はスバルが既存のアセットを組み合わせることで、価格も含め気軽に愉しめるスポーツモデルを作ることが狙い。スーパー耐久に挑戦するのはレースによってアジャイルな開発が可能になるからだ。
ハイパフォX2はホワイトボディから見直し、補強パーツを入れたことで剛性が大幅アップ。フロントストラットを外出しするとともにアップライトとロアアームを新設計し、50mmのワイドトレッド化を実現。より大きなGに耐えられるようになり、コーナリング性能が向上している。
エンジンは水平対向4気筒2.4L(FA24)をベースに空気の流入を改善したインマニを採用するなどして364馬力までパワーアップ。最大トルクも475NmとS4よりも100Nmアップさせてきた。エンジンサウンドもレーシーでワクワクさせるものだ。なおこのインマニは特許出願中とのことで、市販車にも採用されるかもしれないから注目だ。
6MTに加えてDCCDを改良し、かつてのVAB型 WRX STIが前41対後59だったのに対し、ハイパフォX Ⅱは34対66と、よリリア寄りのトルク配分とし、ボルグワーナーと協業したリアLSDも採用。より曲がる4WDへのトライは市販化を待ち遠しくさせるばかりだ。
インテリアも再生カーボン配合の樹脂成型パネルを使い、使う頻度によってスイッチ配置を見直すなど、コックピットも大きく改良されている。なお、今シーズンもENEOS製の低炭素燃料E20を使用する。
シーズン初戦はトラブルに見舞われるも24位で完走
シーズン初戦となったスーパー耐久モビリティリゾートもてぎ戦、ハイパフォX2はメーカーの開発車両が参戦するST-Qクラスに出場。Aドライバー伊藤和広選手とBドライバー山内英輝選手を合わせた予選タイムは全体で26位、ST-QクラスではライバルとなるGRヤリス Mコンセプトに次ぐ2位という結果。ST-2クラスのシビックタイプRと比べても遜色ないタイムだ。
迎えた4時間の決勝レースでは山内英輝選手がタイムを縮め、GRヤリス Mコンセプトをリードする場面もあって大いに盛り上がったが、「好事魔多し」、63周目に突如バックストレートでクルマが止まってしまう。
ドライブシャフトが破損したことが原因で、ピットでの修復を終え、井口卓人選手が24位(89ラップ走行)でチェッカーを受けた。総合優勝したST-XクラスのAMG GT3とは35ラップ差と悔しい結果になったが、シャシーの仕上がりやコーナーリングスピードの高さなどチームは手応えを感じたようだ。
伊藤奨チーム監督兼チーフエンジニアも「トラブルが起きたことは残念ですが、対策すべき点がわかったことがよかったと思います。ドライバーからのフィードバックもいいので全体的にはポジティブな印象です」と語った。次戦は4月18~19日の戦鈴鹿で5時間のレースに挑む。
一戦ごとに速く、強くなっていく姿を見せられるか? ハイパフォX2の戦いが始まった。
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