ニュルブルクリンク24時間レースで豊田章男会長が「モリゾウ」を語る!

ニュルブルクリンク24時間レースで豊田章男会長が「モリゾウ」を語る!

 豊田章男会長にとって7度目のニュルブルクリンク24時間レースの決勝が2025年6月21~22日に開催された。スタート前に気になる質問をぶつけてみた。ニュルを走る時「モリゾウさんの中に豊田章男は何%くらい存在するのですか?」その答えが意外過ぎだ。

文:ベストカーWeb編集部/写真:三橋仁明 ・ N-RAK PHOTO AGENCY

【画像ギャラリー】どっちがモリゾウでどっちが会長なんだ!? 結局2人の関係ってなんなんだ!?(3枚)画像ギャラリー

モリゾウというバディがいたからこそ豊田章男はやってこれた

レースやラリーではモリゾウの名前を使うが、豊田章男とモリゾウはいいバディのような関係だという
レースやラリーではモリゾウの名前を使うが、豊田章男とモリゾウはいいバディのような関係だという

 豊田章男会長が初めてニュルブルクリンク24時間レースに出場した2007年、豊田章男という名前で出場することができず、「モリゾウ」という名前を使ったことはよく知られている。豊田章男副社長がレースに出場することは周囲から「道楽だ」とか「危険すぎる」と猛反対にあったためだ。

 以来、ニュルはもちろん、ラリーも含めてモータースポーツではモリゾウの名前を使ってきた。だから豊田章男という名前よりもモリゾウという名前のほうが、親しみを持つというファンも多い。

「ニュルブルクリンク24時間を走る時、モリゾウさんのなかに豊田章男は何%くらい存在するのですか?」唐突な質問に、3秒くらい間があったあとこんな答えが返ってきた。

 「昔は確かに豊田章男とモリゾウを切り替えながら行動や発言をしてきたと思います。でも今は常に共存しているかな。私がトヨタの社長、会長時代にモリゾウというキャラクターがいなかったら本当に豊田章男は生き残れていないと思います。生き残ってきた実績と経験があって豊田章男が認められたのでしょう。モリゾウがいなかったらトヨタは普通の会社となり、私も普通のトップのままで、これほど商品が生まれてきたか疑問に思います」。

 それを聞いてこんな質問をしてみた。「豊田章男はモリゾウを助けることもあるのですか?」。

 これには笑いながら「豊田章男は支えてあげないと……。皆さんが思っているほど明るく精神力の強い男ではありませんから(笑)。笑顔の陰に悔しさと涙があったことは事実です。それでも『クルマに乗りに行けばいいや』といった環境があったからどうにか切り替えられた。そういう意味ではモリゾウというバディがいたからこそ豊田章男はやってこれたのだと思います」。

 モリゾウという名でニュルブルクリンク24時間レースに挑戦したのが2007年。以来20年近い時間をかけて豊田章男とモリゾウは、ともに成長することでその役割を意識することのない関係になったということなのだろう。これもニュルブルクリンク24時間レースに挑戦してきた成果といえるかもしれない。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…