トヨタの豊田章男会長(モリゾウさん)が、2026年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに昨年に続き参戦する。豊田章男会長は今年の5月3日で70歳(古希)を迎え、「隠居」を考えてもおかしくない年齢だが、モリゾウにその文字はない。昨年は69歳にして15周(約380km以上)を走り抜き、チームを完走に導いたが、今年はさらなる高みを目指す!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ
【画像ギャラリー】これが古希を迎えた男の顔か!? ”老いてなお盛ん”ニュルに挑むモリゾウさんの戦う顔と進化した109号車を写真ですみずみチェック!(6枚)画像ギャラリーニュルはマスタードライバー・モリゾウにとって特別な場所
モリゾウさんは「僕にとって一番大事な肩書はマスタードライバー」と語り、「ニュルブルクリンクをまともに走れなくなったらマスタードライバーをやめます」と話す。
言うまでもないが、ニュルブルク24時間レースは、世界で最も難しいサーキットのひとつであり、「グリーン・ヘル(緑の地獄)」と呼ばれる北コースとグランプリコースを合わせた1周25.378㎞のコースで争われる。ここは高低差約290m、最大上り勾配約18度、170以上のコーナーがあり、予測不可能な天候とともにドライバーを悩ませる。
今年は4度のチャンピオンに輝く現役F1ドライバー、マックス・フェルスタッペンがメルセデスAMG GT3 EVOで参戦することもあってチケットは史上初の完売という盛り上がりを見せている。
2010年不慮の事故で運転の師匠であった成瀬弘氏を亡くし、そのマスタードライバーを受け継いだモリゾウさんにとって、ニュルブルクリンクは特別な場所だ。成瀬氏の遺志を受け継ぎ「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を推し進め、GRヤリスを生み出した。
昨年はそのGRヤリスDATで6年ぶりに復帰、自身も15周走り、目標であった完走を成し遂げた。そして、2026年もGRヤリスDATで挑むが大きな進化を遂げている。ポイントは3つ。
1. ターボの改良:出力を向上させ、ストレートでの最高速アップを狙う。
2. 足まわりの熟成:高速コーナーやロングストレートでの走行安定性を高めるべく、フロントのトレッドを拡大し、ロールセンターやロールキャンバーを見直した。
3. 空力性能の強化:高速域での空力特性向上のため、リアウイングとフロントバンパーを変更。さらにアンダーフロアとリアディフューザーを新設した。
改良の結果テストではかなりの効果を上げていると言い、期待が高まる。
「70歳の今が一番速い!」モリゾウさんに聞く2026年の目標とは?
昨年は15周(約380km以上)を走り、周囲を驚かせたモリゾウさんだが、2026年も同じ109号車に乗り、さらなる高みを目指すようだ。
「70歳になっても元気に走れるということが何よりうれしいです。今が一番速いかもしれませんね。しかし、気を許すことなく、完走してみんなが笑顔になれたらいいと思います」モリゾウさんはそう話すが、少し本音の部分も教えてくれた。
「天気次第ですが、ほかのドライバーと同じスティントを走ることができたらいいと思います」。つまり、109号車は石浦宏明、大嶋和也、豊田大輔、そしてモリゾウさんの4人がドライバーを務めるが、だいたいほかの3人のドライバーは8周、約200㎞を1スティントで走る。モリゾウさんの速さはまったくほかのドライバーたちに劣らないが、昨年はマージンを取り、調子を見ながら周回数を決めていた。
しかし、モリゾウさんは、ほかのドライバーの負担が増えないよう、同じスティントを刻みたいというのだ。70歳にしてなんという闘志だろう! その想いがかなうかどうかは天候やその時々の状況によるが、モリゾウさんが自身で新たな目標を立てていることは、チームを鼓舞するに違いない。
109号車が完走することは単にGRヤリスDATを鍛えることだけでなく、大きな意味でスポーツカーの未来を拓くことでもある。 最も重要だというマスタードライバーの役割を果たすため、モリゾウさんの戦いは、もうすぐ5月16日(土)15時(日本時間22時)に幕を開ける。
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