■日本初参戦!! 約6000万円のマシンはどうなのさ!?
今回の34号車に使用されるのはホンダのNSX GT3マシン。価格は46万5000ユーロ(約6175万円)の超高額だが、大前提としてワークス(メーカー直系のチーム)が関与することは禁止されている。
莫大な開発費高騰を防ぐために設けられたプライベーターのためのレーシングカーがGT3なのだ(とは言えなかには8000万円もするクルマもあるので決して安くはないけど)。
市販車のNSXは生産量の関係で買えない人が続出しているなんてウワサを聞くのだが、GT3マシンの供給は順調に進んだようだ。
そんなNSXは道上選手が「信頼できる」というチョン・ヨンフン監督がメカニック兼任でメンテナンスを行う。ちなみに二人の出会いも2005年の道上選手のル・マン参戦に遡るというから絆は深い。
「道上選手に怒られないように頑張る」とジョークも冴えたチョン監督だが、マシンセッティングなどはいくつものカテゴリーで経験豊富。NSXの進化についても着実に進みそうだ。
また面白いのがモデューロの名前のとおり、ホンダアクセスが提供するモデューロブランドがスポンサードしていること。2018シーズンはモデューロ開発責任者の福田正剛氏が全戦に帯同するということ。
いかにモータースポーツから量販車にフィードバックするかはこれからプランニングする、とのことだが、走りのよさを提言するモデューロだけに市販車のブラッシュアップも楽しみだ。
乗った感触としてはどうなのか道上選手に聞いてみると「ずっとGT500でNSXに乗ってきましたけど、なんというか共通点も多くあるので嬉しいですね。
ミッドシップという部分でリアの感触も非常にいいし、安心感も高いので」とのこと。性能調整などちょっと心配な点もあるが、GT300も輸入車勢がかなり進出しているだけに、チーム日の丸としてこのNSX GT3、そして進化した日産GT-R GT3の活躍は2018シーズンにどうしても望んでしまうことかも。
コメント
コメントの使い方