暴れ馬ハイエースで全日本ラリーに挑戦!! 新型ショックアブソーバー全開アタックで見えた可能性

■予想外のアクシデントによって最高の耐久テストになった!?

 まずは唐津戦で一番長い11km少々のSS1。スタートするとなかなかいい感じ! 確かに動きが昨シーズンより多少大きいけれど、許容できるレベル。ところがそんないい感じで走っていたら、後半で突如動きが一段と大きくなってきた。アンダーステアも感じる。全日本ラリーとしては長いSSだったため作動油の温度が上がったのかと思った。別タン式でも性能の悪いダンパーは熱ダレします。

2号車を運転した板倉麻美選手は10本のSSのうち3本、国沢親方よりもいいタイムを出した
2号車を運転した板倉麻美選手は10本のSSのうち3本、国沢親方よりもいいタイムを出した

 SS2までに冷えるかと思いきや、まったく状況変わらず。後で動画を見たら、フロントが大きくバウンドしている。これも夜のサービスで判明したのだけれど、右前ダンパー下側ボルトが何らかの理由で脱落しており、事実上左前ダンパーだけで車体の挙動を抑えていたという。ということから暴れ馬状態。車体はフルストロークを何度も繰り返す。耐久テストとしちゃ最高だ(泣)。

 という状態をまったくわからず残りのSSを3本走りサービスに戻ったら「右前ダンパーが仕事してませんでした」。そんな一段と厳しい入力を繰り返した左前ダンパーは作動油のにじみもなかった。いやいやバッチリだ。普通以上の激しいチェックに耐えたということですから。確認ができたため、日曜日は昨年煮詰めた試作のサブシリンダー別体式を使って走ることにした。

ハイエースはフロントサスペンションの負荷が大きい。タイヤもフロントの減りが早く、それだけ荷重がかかっているのだ
ハイエースはフロントサスペンションの負荷が大きい。タイヤもフロントの減りが早く、それだけ荷重がかかっているのだ

 午前中の3本は確認のため多少ペース抑えたものの、午後の3本をフルアタック! 気持ちよい走りを堪能できました。ハイエース、極端にパワーウエイトレシオが悪いため、加速と登り区間でまったく勝負になっていない。

 次回からレギュレーションで許される範囲でパワーアップをしようと考えている。ちなみにハーエース2Lガソリンの最高出力は136㎰、最大トルク18.6kgmだ。1kmあたり1秒くらい速くなると予想してます。となればJN6(ヴィッツやヤリスなど1500㏄以下のAT、CVT車両)クラスの真ん中で走れるようになりそうだ。期待してほしい。

【画像ギャラリー】本当にハイエースで全日本ラリーに出る? それでパーツ開発?? 本当の本当に??? …本当です!!!(9枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!