■目標はノーペナ&クラス優勝!!
TEXT/鈴木直也
リベンジの時はやってきた。何が? もちろん、エコカーカップである。
2018年8月18日(土)、「エコカーカップ2018夏」が開催され、それに参戦してきた。これはその、戦いの記録である。
エコカーカップは、広大な富士スピードウェイのフルコースを舞台に、燃費と正確なラップタイムを競うビヒナー向けレースイベントだ。
ノーマルのナンバー付き車両で参加できるし競技ライセンスも不要。そのお手軽さが受けて、最近ちょっとしたブームになっている。今回も75台という大量エントリーを集める大盛況ぶりだ。
エコカーカップのキモは、基準ラップタイムが決められていて(たとえばわれわれが参戦した3時間耐久レースの「チャレンジ180」部門では1周3分15秒)、それより速く走るとペナルティポイントが課せられる。基準タイム以内で、いかに少ない燃費消費で速く走れるか、まさにエコパフォーマンスの勝負なのだ。
われわれベストカーWEBチームは過去3回このレースに参戦しているが、残念ながら毎回タイム超過ペナルティを食らっている。最初に出場した2017年2月など、計時ポイントを勘違いして5回もタイム超過するドタバタぶり。今度こそ、今回こそはノーペナルティで完走するのが絶対の目標だ。
■予選は総勢75台中22番手、いざスタート!!
今回われわれが走らせるクルマは新型カローラスポーツのハイブリッド。ハンドリングなど走りの評価は高いが、燃費性能ではアクアなどより軽量クルマを相手にすると分が悪い。狙いはHV-3(先代プリウスやフィットHVのカテゴリーで今回のエントリーは10台)のクラス優勝。最大のライバルは同じクルマを走らせるCARトップチームだ。
さいわい予選は鼻の差でCARトップを抑えて総合(75台中)22番手をゲット。エントリー台数75台ともなると、スタート直後のコーナーは大渋滞となる。11列目グリッドは過去最高。とりあえず、最初の1ラップ目は抜けるだけ抜いていこうという作戦で臨む(1周目だけは基準タイムが3分00秒となる)。
まずまずのスタートを決め、コースいっぱいに広がった参加車両を縫うように1コーナーに突入。トラフィックがひどい時はアウトから抜くのがセオリー。100Rもヘアピンもアウトアウトアウトで順調にポジションを上げてゆく。
ところが! 大渋滞も落ち着いた3ラップ目、ダンロップコーナー付近から全車スローダウン。見ればフラッグポストに赤旗(!)が提示されている。「まさか大事故?」と首をひねりつつピットに戻ると、なんと原因は計時システムのダウン! 結局、20分カットの160分耐久としてレースは最初から仕切り直しとなってしまった。
■ピットイン&ドライバー交代は5回
再スタート後はまたまた大トラフィックとの格闘になるが、今度はすぐ隣にCARトップ号を発見。このライバルをペースメーカーにレースを進めてゆくことにする。計時トラブルでレースは短縮となったが、ドライバー交代のスケジュールを変更すると余計な混乱を招きそう。
ということで、予定どおり10ラップを消化して第1スティント終了。ドライバー交代のためにピットへ戻る。
ここまでノーミス、ノートラブル。ホッと一息ついてチームメイトの走りを見守る。
今回のチームメイトはベストカーWEBの編集長T、レース好き流し撮りカメラマン池之平巨匠、ゲストに『ヤングマガジン』編集部の若手上井クンという布陣。ワタクシ鈴木直也がペナルティで足を引っ張らなければ、ソコソコ行けそうな戦力が揃っている。
ラップ表示モニターを見ていても、CARトップチームと付かず離れず、まずまずのポジションをキープ。こうなると、レース終盤2回目の出番がやってきた時も、「よっしゃ、やったるでぇ!」と元気いっぱい。勇んでCARトップ号追撃を再開する。
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