■奇策に打って出た結果はいかに?
一見すると無茶に見える56号車の2ピット消化作戦。しかしながら実際はこうでもしないと表彰台の可能性すら見えにくくなってしまうのも事実。チャンピオン争いをしている52号車スープラが75kgのウエイトを積んでいるものの、予選4位と圧倒的な速さを見せつけていたのだから奇策は必然だっただろう。
オートポリスではいまの56号車にとってポイント圏内、そして表彰台獲得はマスト。それに全てを賭けるべくのストラテジーだった。
結果的にオリベイラ選手の巧みなタイヤマネジメントもありあれよあれよで5位に躍り出たものの、トップは52号車。過酷なオートポリスだがJAF-GT勢の速さは相当なもの。
最終的に56号車は5位でフィニッシュと予選結果を考えれば大健闘なのだが、暫定結果になるが年間チャンピオンの可能性はほぼ消滅してしまった。ドライバーにとっても、チーム、そしてファンにとっても「あのレースを落とさなければ」という悔しいレースはきっとあったはずだ。
それでもレースは続いていく。近藤監督は結果がよくても悪くても「これもレースだからさ」といつも応えてくれる。本当に人生に似ているんだなぁ、とモータースポーツファンのひとりとして頷いてしまうのだが……
最終戦はもてぎ。ウエイトのない最終戦で56号車は有終の美を飾ることができるか、期待したい。
【画像ギャラリー】近藤真彦監督が想像以上の奇策発動!! 12台抜きの大追撃も年間王者は……!? KONDOレーシング56号車かく戦えり(3枚)画像ギャラリー
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