電気自動車(以下EV)が世界各地の市街地に特設されたサーキットを疾走するレースが、ABB FIAフォミュラE世界選手権シリーズだ。2024年で10年目を迎えたシーズン10のカレンダーに、フォミュラE史上初めて開催地として日本が組み込まれて、3月29〜30日に開催される。
このフォーミュラE日本開催を盛り上げるため、六本木ヒルズアリーナで東京都×日産のスペシャルイベント、「NISSAN FORMULA E ROPPONGI CIRCUIT」を開催。スペシャルゲストとして開催地の小池百合子東京都知事やタレントの白石麻衣さんも駆けつけ盛り上がったイベントをリポートする。
文、写真/萩原文博
日産が東京大会のオフィシャルレースパートナーシップを締結
2024年3月30日(土)、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)周辺の特設サーキットで開催されるフォミュラE東京大会。レースはE-Prix(イープリ)と呼ばれる。
開催に先立って、国産自動車メーカーで唯一フォーミュラEに参戦している日産自動車は、2024年東京大会におけるオフィシャルレースパートナーシップを締結したことが発表された。
このパートナーシップは、電動化のイノベーションと持続可能なモビリティ社会の実現に向けた取り組みを推進する日産とEVの普及促進をミッションとするフォーミュラEの思いが合致して実現した。
全16戦中ラウンド5として開催される「TOKYO E-Prix」は、3月29日(金)にフリープラクティス1。翌30日(土)にフリープラクティス2、予選そして決勝レースが行われる(フジテレビ(※関東ローカル)にて生中継予定)。
特設されるサーキットは、東京ビッグサイトを周回する2,582km。18のコーナーで構成されている。
ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10では11チームが参戦し、各チームは、2台のマシンと2人のドライバーで選手権を戦っている。
リーフやサクラそしてアリアといったEVの市販車を販売している日産は、シーズン5から日本の自動車メーカーとして初めて参戦している。
世界最大級の自動車メーカーや、新興EVメーカーとバトルを繰り広げており、先日開催されたサンパウロE-Prixでは日産のオリバー・ローランド選手が3位となっている。
日産のホーム開催となる東京大会で2台揃ってポディウム獲得を狙うべく、また日本初開催となるこの大会をおおいに盛り上げるべく、六本木ヒルズアリーナに1夜限りのサーキットが作られ、ゲストを呼んで事前イベントが開催された。
フォーミュラEラウンド5「TOKYO E-Prixの開催まで残り10日となった3月21日。開催地である東京都と参戦している日産がスペシャルイベントの「NISSAN FORMULA E ROPPONGI CIRCUIT」を開催。
このイベントには、開催地の小池百合子都知事をはじめ、星野朝子日産自動車副社長。そしてタレントの白石麻衣さんが登壇した。
小池百合子東京都知事はスピーチで、都内で販売される新車を2030年までに100%非ガソリン化を目標としている。この動きを加速させるために、フォーミュラE TOKYO E-Prixを開催することとした。
さらにフォーミュラE TOKYO E-Prix開催に合わせて、E東京フェスティバル2024を開催。パブリックビューイングをはじめ、ZEVが普及した将来の東京の姿を体感してもらいたい。と語った。
また、星野朝子日産自動車副社長と白石麻衣さんのトークショーが行い、免許証を取ったら行きたい場所はという質問に、白石さんは、花より団子派なので、おいしいものを食べに行きたい。海鮮が好きなので海鮮丼が食べたいと目を輝きながら話した。
星野副社長からEVの日産サクラを勧められると車名もカワイイし、EVは非常に気になると白石さんは話した。
六本木ヒルズアリーナに全長約110mのオーバル型特設サーキットを開設。六本木の夜の街をLEDライトやレーザーによる光の演出や加速感を表現した音楽やダンスパフォーマンスが繰り広げられる中、フォーミュラーEのマシンが駆け抜けた。
自動車のレースとしては、久しぶりに地上波での放送されることが決まっており、これをきっかけにEV普及にドライブがかかるかもしれない。
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