■カローラアクシオ&フィールダーの年内発表というのは本当か?
噂の出処は、おそらく2018年9月4日、(国内販売店の目論見よりはかなり早く)「カローラツーリングスポーツ(日本名:カローラフィールダー)」欧州仕様が発表されたことだろう。
この新型カローラツーリングスポーツは、10月2日〜14日に開催されるパリモーターショーで世界初披露される。ちなみに新型カローラツーリングスポーツ(しつこいが、日本名はカローラフィールダー)は、TNGA化するため3ナンバーボディとなる予定。おそらくカローラアクシオ(セダン)も同サイズだろう。
さてでは日本仕様はいつ発表発売となるのか。
2018年内の発表であれば、現時点で販売店筋に何らかの情報が流れているはずだが、今のところそれがない。そうなるとやはり予定どおり2019年中盤の一新ではないかと思われる。
現在、カローラ店に新商品情報(乗用車のみ)として流れているのは11月にルーミー&スペイドのマイチェン、12月プリウス(上述参照)、2019年1月にノア(同時にヴォクシー/エスクァイア)などのマイナーチェンジないし商品改良で、そのなかにカローラシリーズは含まれていない。
販売店の台所事情を考えても、新型カローラアクシオ&カローラフィールダーの年内日本発表は考えづらい。
というのも、2018年6月25日に5ドアハッチバックの新型車「カローラスポーツ」が発売になっている。
このモデルは今のところ極めて人気が高く、成約後の納期は約3ヶ月となっている。毎月3000~4000台を受注しており、カローラシリーズではフィールダーと肩を並べるほどの人気ぶりで推移している。
このため現在カローラシリーズは月販1万台規模で売れており、登録車の車名別販売ランキングで3位(2018年8月時点)となっており、前年同月比は60%以上の大幅増加となっている。
こうした売れ行きで、生産が間に合わないような状況の中で、あえて新型車投入という戦略を講じる必要があるのかという問題もある。
2019年6月頃であれば、カローラスポーツ発売後1年が経過し、需要一巡で販売が頭打ちになるので、新型車投入のよいタイミングにもなるはず。
ただそのいっぽうで、グローバルでは海外と日本のマーケットニーズは異なる。各地域それぞれの事情を優先して、日本国内よりも海外で先に新型車を発売することは十分に考えられる。何より前述のとおり、次期型はグローバルでの統一モデルであり、オール3ナンバーとなるだろう。ということで、欧州→中国→日本という発表順序となり、日本は遅れて立ち上がる…といったスケジュールとなりそうだ。
カローラといえば日本の乗用車販売をリードし続けてきた歴史があり、そういうモデルの新型車が欧州や中国で先行発表されることに一抹の寂しさはあるが、販売戦略を考えるとセオリーどおりだとも思える。新型の性能に期待したい。
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