STIがWRX STIにチューニングを施した至高のコンプリートカー「S207」。そのエッセンスをGTモデルの「S4」で表現したのがこの「WRX S4 tS」だ。
限定車であるが、2017年3月までの期間限定販売で台数の限定はない。STIが調律した研ぎ澄まされた走りをCVTのS4で味わう。
少し大人な「tS」を紹介しよう。
文:WEBベストカー編集部
■S4だからって手加減なし!!
WRX STIを頂点にしたスバルのスポーツカーラインアップにおいて「S4」は少し独自の立ち位置をとる。
トランスミッションにMTの設定はなく、スポーツリニアトロニック(CVT)のみ、巨大なブレンボキャリパーもつかないなど、明らかにWRX STIとはキャラクターが異なる。
いっぽうでアイサイト(ver.3)など安全装備の充実もあり、長距離ツアラーとしての性格を持っているクルマでもある。言うなれば、S4の素性である「快適に安全に移動できる」を活かしつつ、今回のSTIのチューニングによって「最高の走り」をも手に入れていたといえる。
エンジンは吸排気チューンをメインに専用マフラー、エアクリーナーなどを装備して加速中のエンジントルクを10%ほど向上。
そしてCVTのクーリング性能も強化しており、本格的なサーキット走行にも対応できるキャパももたせている。
足回りはフロントにはブレンボキャリパー を採用(リアは電動パーキングブレーキの関係で装着しない、と思われる)。
そしてこだわりぬいた足回りはSTIが味付けしたビルシュタインのDampMatic IIを装備。牛丼特盛りにサラダと豚汁までつけたかのような贅沢っぷりである。専用部品の多さからSTIの本気度がヒシヒシと伝わってくる。
■あのグレードも設定
WRX S4 tSにはSTIチューンの限定車には恒例ともいえるあのグレードも設定。それが「NBR CHALLENGE PACKAGE」。
ニュル24時間耐久レースでのクラス優勝を記念したモデルになるが、こちらは写真のとおりかなり「ヤンチャ」な外観となる。先述の装備に加えて以下の専用装備が用意される。
【「NBR CHALLENGE PACKAGE」専用装備】
- ・STI製BBS 19インチ×8 1/2J鍛造アルミホイール(ブラック)
- ・STI製ドライカーボンリヤスポイラー(STIロゴ入り)
- ・NBR CHALLENGE PACKAGE 専用エンブレム(リア)
- ・ウルトラスエード巻ステアリングホイール(メッキベゼル、金属調フィニッシャー、シルバーステッチ、シルバーセンターマーク付)
リアのウィングは少し派手ではあるが「S207」の雰囲気を十分に醸し出している。
「奥さんがMT免許がなくてWRX STIは買えないけどS4だとなんだかなぁ…」、なんていうエンスー気質の旦那さんには最大の家族会議のプレゼン材料となりそうだ。
コメント
コメントの使い方