見えた新型キックス!! 日本市場に導入される4車種 新型エルグランド リーフに続いてルークス キックス発売か!? パトロールについても導入検討中!!

見えた新型キックス!! 日本市場に導入される4車種 新型エルグランド リーフに続いてルークス キックス発売か!? パトロールについても導入検討中!!

 2025年4月22日、日産グローバル本社で開催された「NISSAN START AGAIN 2025」。その冒頭で日本マーケティング&セールス/日本アフターセールス 執行職の杉本全氏が、2026年度までに新たに4車種を日本市場に導入と発表。その車種は何なのか? ここで解説していきたい。

文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、ベストカーWeb編集部

発表会場で映し出された新型エルグランドのシルエット。これは売れそうだ!
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新型エルグランドは大ヒット確実!!

発表会場で映し出された新型エルグランドのシルエット。これは売れそうだ!
発表会場で映し出された新型エルグランドのシルエット。これは売れそうだ!

 発表会場の最前列で新ブランドアンバサダー、鈴木亮平さんの就任発表を待っていたところ、会の冒頭で予想外の発表があった。日本市場に導入される4車種のティザー写真がスクリーンに映し出されたのである。

 そして最大のトピックスは、新型エルグランドのちらみせである。思わずのけぞってしまった。ほぼ黒く塗りつぶされていたものの、フロントグリルとリア回りのデザインがわかった。

 これまで第3世代のe-POWERを搭載した大型ミニバンというアナウンスしかされていなかったが、今回初めて新型エルグランドを2025年度後半に発表し、発売は2026年度と明言した。

 おそらく2025年10月30日に開催される「ジャパンモビリティショー」で世界初公開となるだろう。パワートレーンは、発電専用の1.5Lターボを組み合わせた第3世代e-POWERで100%EV駆動のシリーズハイブリッドだ。

 モーターやインバーターなど5つの部品をモジュール化することにより軽量化された「5-in-1」と呼ばれるトランスアクスルを組み合わせる。第2世代e-POWERと比べて、大幅な静粛性と燃費の向上を実現するとしている。

新型ルークスと思われるクルマのシルエット
新型ルークスと思われるクルマのシルエット

 4車種のうち、新型エルグランドのほか、新型リーフの姿もあった。すでに2025年3月26日に初公開となり、「2025年半ばに発表予定」としている。

 現時点では細かなメカニズムなどは一切明かされていないが、プラットフォームはアリアやルノーメガーヌE-Techエレクトリックが使用している「CMF-EV」を採用、パワーユニットについては、すでに日産が公開済みの3 in 1モジュールを搭載するとみられる。

2025年半ばに発表予定の新型リーフ
2025年半ばに発表予定の新型リーフ

 4車種が映し出された画像には、新型リーフと新型エルグランドははっきりとわかるが、後列に並ぶ2車種は黒で塗りつぶされているのではっっきりわからない。しかし、これは車体が小さいということも、3車種目は新型ルークスだろう。

 すでに2025年3月26日、日産は新型軽自動車を2025年中に投入することを明らかにしている。現行ルークスは2020年3月のデビューだから丸5年となるが、N-BOXを凌駕する新技術を投入して登場することになるのか、楽しみだ。

第4のクルマはズバリ、キックス

新型キックスと思われるシルエット
新型キックスと思われるシルエット

 今回の発表会で、前出の杉本全氏は、「日本市場においてお客様の声に真摯に耳を傾け、ドライビングプレジャーを提供できる製品ラインナップの拡充を目指している」と発言があった。

 日本市場の製品ラインナップを拡充するという観点においては、トヨタやホンダにはあるが、日産にはない車種として、フリードやシエンタに対抗できる新型コンパクトミニバン、 ルーミーやソリオに対抗できる新型トールワゴンではないかと考えられてきたが、2026年度までに発表という残された時間を考えると、影も形もないので、その可能性は低いと思われた。

海外市場の新型キックス。上のシルエットとボンネット、Aピラー、ルーフラインを比べるとそっくり
海外市場の新型キックス。上のシルエットとボンネット、Aピラー、ルーフラインを比べるとそっくり

 そんななか、第4の車種として初めて画像に映し出されたのだ。画像の左に写っている黒く塗りつぶされているクルマは、他のクルマと違ってアナウンスされていない、今回初めて日本に導入すると明言された第4のクルマだ。

 ちなみに2025年3月26日に、日本市場に投入する車種が発表された時には、リーフ、軽自動車、大型ミニバン(新型エルグランド)が出ていたのだが第4のクルマはなかった。

 このシルエットと海外市場の新型キックスと同じ向きに並べてみたのだが、ボンネットのうねりやAピラーの角度、ルーフラインを見るとキックに間違いない。ボディサイズは全長4366×全幅1800×全高1630mmと、現行よりもわずかに大きくなり、ホイールベースは2657mmと37mm延長。

 ただ、気になるのは日本で販売する場合、e-POWERのみとなると販売は厳しいといわざるをえない。海外市場でのキックスは内燃機関(ガソリン)のみだが、現行キックスはe-POWERのみで、ベースグレードが300万円オーバーなので、同クラスのヤリスクロスと比べると高すぎるのだ。ちなみに北米仕様車の車両価格は2万1830ドル(約315万円)。

 ヤリスクロスは、204万6000円がスタート価格。ラインナップ全体のアベレージを取れば250万円が相場といったところ。となると全長が160mmほど長いキックスとはいえ280万円あたりの価格帯なら売れる可能性も高まる。

 そんななか、リーフの生産を追浜工場から栃木工場に移すという報道が流れてきた。リーフが栃木に移るということは追浜の生産ラインが空く。その空いた生産ラインで、タイでの生産を終える(2025年2月に閉鎖決定、1つは2025年内、もう1つは2026年中)キックスを追浜工場で生産し、日本市場で販売するとなると、辻褄が合う。

  現状としてキックスの海外仕様はガソリン車しかない。これまでの戦略だと、国内は電動車=e-POWERという図式だが、それを取っ払って、とりあえず廉価版のガソリン車を導入するのがいいのではないか。

 いずれにしてもまだ黒いシルエットで、日産が正式にルークス、キックスとアナウンスしたわけではないものの、この2車種に間違いないだろう。

 最後に新型パトロールの日本市場導入の可能性について。発表会のなかで、前出の杉本全氏は「新型パトロールについてはメディアや一般の方々から好評をいただいており、引き続き検討をしていきたい」というコメント。

日本市場での販売が待たれる新型パトロール(日本名はサファリか?)
日本市場での販売が待たれる新型パトロール(日本名はサファリか?)

 ベストカーWebでこれまで新型パトロールを公開してきたが、反響の声が大きかった。トヨタのランクル300、250、そしてアルファード&ヴェルファイアが人気過ぎて受注停止状態が続いている今、ぜひ新型パトロールの日本販売を決断する時は今! と断言しておきたい。日産復活の狼煙だ!

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