セントラのFFプラットフォームでシルビアが復活!?
たしかにIDxを実現するような小型のFRプラットフォームは横展開がし難い。コストを考えればIDxを市販化するのが難しいというのは当然だ。
だがここにきて少しの望みを持たせる情報が入ってきている。それがe-POWERの活用だ。ノートやセレナに使用されるe-POWERだが、実はこのパワーユニットは無限の可能性を秘めている。
e-POWERを使えばFFプラットフォームでもFRが成立するというのだ。それが横置き発電用エンジンと制御システムをフロントに設置し、後席下にモーターを配置するというもの。
関係者から聞いた情報では、現在、北米で販売されているミドルセダン、セントラ(シルフィ)のプラットフォームを流用し、これに2ドアクーペボディを換装し、FFながらもe-POWERによってFR化するという計画があるという。
フロントのエンジンは発電用であり、駆動はリアにあるモーター駆動になる。まさに次世代のFRといえる構成だ。
モーター自体は200ps/35kgmクラスのパワーで、ノートe-POWERの95ps/25.9kgmのモーターと比較するとかなりのハイスペックだ。
発電用エンジンの性能アップも必須で、ノートe-POWERの1.2L、直3ではなく、アトキンソンサイクルの2L、直4を組み合わせる。
ガソリン3L~3.5Lクラスの動力性能、そしてe-POWERならではの燃費もいいFRスポーツカーのパッケージングが成立するという。
トヨタが86&BRZ、スープラ、GRヤリスとGR戦略を拡充していく一方で日産は、ノートやセレナにまでNISMOブランドをリリースしてきたが、86&BRZがライバルとなるお手頃価格のスペシャルティが日産にないのはもどかしい、と関係者は証言している。
ただ、フェアレディZのビッグマイナーチェンジが2021年、新型の登場も2022年以降、次期GT-Rに関しても正確な登場年の見通しは立っていない状況のなか、C・ゴーン後の大幅な営業利益減、それに追い打ちをかけるようなコロナ禍による逼迫した経営状態を見ると、シルビア復活は厳しいといわざるを得ない。
結論を言えば、現時点ではシルビアが復活する可能性は極めて低い。コロナ禍問題が過ぎて、日産の経営状態が回復すれば、次期シルビアの状況が好転するかもしれないとしかいえないのだ。一縷の望み、程度といっていいだろう。
今後、次期シルビアの情報については、情報が入り次第報告していこう。
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