新型ヤリスクロスの価格は?
気になるのが価格だ。ヤリスクロスのライバル車は、他社だとコンパクトSUVの人気車とされるホンダヴェゼルで、燃料タンクを前席の下に搭載した。
そのために後席と荷室が広い。仮にヤリスクロスの価格が同程度の装備を採用したヴェゼルよりも高まると、割高感が生じてしまう。ヤリスクロスは若干安く抑えるだろう。
ヴェゼルの2WDの価格は、1.5Lガソリンエンジンを搭載する「X ホンダセンシング」が220万5093円、「ハイブリッドX ホンダセンシング」は258万6018円だ。
そうなるとヤリスクロスの価格は、ガソリンエンジンを搭載する2WDが220万~250万円、ハイブリッドは250万~290万円くらいになるだろう。
ベースとなるヤリスの価格は、ガソリンエンジンの「Z」が192万6000円、「ハイブリッドZ」は229万5000円だから、ヤリスクロスは25万円くらい高くなる計算だ。
ちなみに日産の販売店によると、2020年6月24日に発売される「キックス e-POWER・X(2WD)」の価格は275万9900円という。
「2トーン仕様」は286万9900円だ。衝突被害軽減ブレーキなどは標準装着されるが、アラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーは、セットオプションの設定になる。
ヤリスクロスは、身内となるトヨタのSUVとも比較される。まずC-HRの価格は、1.2Lターボを搭載するベーシックな「2WD・S-T」が240万円、ハイブリッドの「2WD・S」は273万円だ。ヤリスクロスは、C-HRに比べると20万円ほど安い。
トヨタ「ライズ」は、全長が4mを下回る5ナンバーサイズのSUVで、エンジンは直列3気筒1Lターボだ。この「2WD・Z」は206万円だから、ヤリスクロスはライズに比べて15万円以上高くなる。
このようにヤリスクロスの価格は、トヨタ車同士で比べると、ライズよりは高くC-HRに比べると安い。ライバル比較ではヴェゼルとキックスを少し下回る価格だ。
先行予約が開始するのは7月中旬。価格を含め、最新情報が入り次第お伝えしていこう。
証言1:首都圏カローラ店営業担当者
「カローラ店はネッツ店と並びコンパクトクラス車では高いシェアを確保しているので、新型ヤリスクロスへの期待感は大きい。既納客を中心にお客さんへの呼びかけをスタートさせたところだが、反応は申し分ない。
7月中旬から始まる先行予約では、1万円相当のギフトカタログを提供するなどして受注確保を最大限に盛り上げたい。8月31日の正式発売以降の注文になると、納期は来年にずれ込む可能性がある」。
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