新型エクストレイルの日本投入は2022年2月頃が有力
したがって次期型エクストレイルは、その後で2022年2月頃の投入が有力になっている。アリアもエクストレイルと同じSUVジャンルのモデルであり、同時期に投入するとセールスパワーが分散し、戦略上まずいという見方があるためだ。
ただ、一方で次期型エクストレイルの投入をあまり先延ばしできない事情もある。
新型エクストレイルは、三菱自動車の新型アウトランダーとプラットフォーム&エンジンを除く基本コンポーネント、ボディパネルの一部を共用する姉妹車となるといわれている。こちらは今秋の10月下旬に発表、12月下旬に発売することが決まっている。
両モデル共通のパーツも多いので、エクストレイルの現行モデルをあまり長く作り続けると部品の供給網を一元化しにくくなるというネックがあり、これを解消するためにも両モデルの新型はほぼ同時に立ち上げた方が得策との事情もありそうだ
次期型エクストレイルは新開発のプラットフォーム&基本コンポーネントを採用。若干サイズアップしクオリティアップ、上級シフトする。従来モデルの4WD車を中心としたワイルド感のある仕立ては引き継ぐ。
2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの2タイプ構成も同様である。全長の引き延ばしによって、3列目のシートは現行モデルよりも居住性や使い勝手を改善する。
注目のパワーユニットは本当にe-POWER専売?
パワーユニットは現行の2Lハイブリッド(1モーター2クラッチ方式)に代えてe-POWERユニットを搭載する。
このe-POWERユニットは、従来の発電用で使われる1.2Lエンジンを新開発の1.5リッターターボとし、回転数を上げないで、静かに発電するユニットを搭載するとの情報もあるが、実際にどうなるかはまだはっきりしていない。
またノート、キックス同様にガソリンNA車も廃止し、e-POWER車に1本化するのではないか、という情報もあるが、これは定かではない。
ノート、キックスの戦略が現段階でトータルの販売台数が伸び悩み、戦略上まずい状況にあることから、廉価のガソリンNA車も設定すべしという販売店の要望は強いのが実情である。4WDについては新たに開発し、さらにラフロードでの走破性を向上させている。
「メーカーからは新型についての情報は一切伝えられていない」
【証言1:首都圏日産店営業担当者】
エクストレイルの現行モデルは今現在、ごく普通に継続生産されている。
これまでの例だと、フルモデルチェンジ2か月前には従来モデルがオーダーストップになり、次期型の投入計画が明らかになったりするが、まだそのような状況になっていないので、年内はなく、来年にずれ込むのではないかと予想している。
ノートオーラが当初予定より3か月程度遅れている上にアリアの量販用カタログモデルも年末以降にずれ込んでいるので、来年への先送りはほぼ間違いないだろう。
【証言2:首都圏日産プリンス店営業担当者】
現行エクストレイルは今年に入り、4月以降は急速に売れ行きが悪くなっている。モデルが古くなり、次期型の発売が迫っているような情報が流れているためだ。
海外では北米、中国など新型ローグ(エクストレイルの現地販売名)が発売になっているニュースが明らかになっているのも売れ行きが悪くなっている要因として上げられる。
現行モデルはまだ普通にオーダーが入れられる状況にあり、メーカーからは次期型についての情報は一切伝えられていない。しかしながらフルモデルチェンジが近づいているのは肌で感じることができる。相当大幅値引きしないと売れない状況にある。
ナビ、ETC,ドライブレコーダー付きだと、35万円引きが初回の回答になっている。下取り車があれば、実質40万円引き以上が可能な状況にある。
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