次期クラウンは4ドアクーペ 登場はいきなりの2022年末!??


 昨年秋に「SUVになる」との第一報が出てから、常にその動向が注目されてきた次期クラウン。

 ベストカースクープでも新たな情報を入手するたびにお伝えしてきたが、ついに核心に迫れる時がきた。なんと、デザインの確定情報を手に入れることができたのだ!

 67年の歴史に自ら幕を降ろし、伝統の高級車から大進化を遂げる新しきクラウンをお見せしよう。

※本稿は2021年9月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/TOYOTA
初出:『ベストカー』2021年10月10日号

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■イメージは「和製アウディA7スポーツバック」?

 その姿は情報を正確に再現した下のCGのとおり。クラウンはスタイリッシュな4ドアスポーティクーペに大変身を遂げることになる。

スタイリッシュに変身する次期クラウン。ボディサイズは全長4900×全幅1850×全高1450mm前後となりそう。FFとFFベースの4WDを設定する(画像はベストカー編集部による予想CG)

 今、欧州では4ドアクーペのラインナップが豊富で、ベンツ、BMW、アウディのプレミアムブランド御三家には必ず設定されている。

 元々は1985年に登場した初代カリーナEDから始まったトヨタオリジナルの新ジャンルだったが、現在は欧州車がリード。そこにトヨタがビッグネーム、クラウンで挑むことになるわけだ。

 早速、次期モデルの衝撃的なデザインを詳しく見ていこう。

 全体のクーペフォルムもさることながら、まず印象的なのは薄いフロントマスクだ。

1955年からの歴史のなかで最大級の変化を遂げる次期クラウン。薄いイメージのフロントデザインはトヨタ車にはなかったテイストで、変革をアピールする(画像はベストカー編集部による予想CG)

 特にヘッドライトの薄さはかなりのもので、トヨタの新しい電気自動車「bZ4X」と共通のイメージ。そして、クラウンの王冠マークが鎮座する六角形の大型フロントグリルが迫力を醸し出す。

 この未来的かつ迫力あるフロントマスクとは対照的に、フロントからリアに繋がるルーフラインは流麗。クーペのデザインはルーフラインがキモとなるだけに、ここは特にこだわった部分だろう。

 サイドには前後のドアに特徴的なキャラクターラインが流れる。まるで美しい刀のようなエッジの効いた造形で、これも次期クラウンの個性を表現する重要なアイテムとなりそうだ。

サイドビューはポルシェパナメーラのイメージもあり、スポーティさを強調。サイドを流れる刀のようなキャラクターラインも次期クラウンの特徴のひとつ。「ルーフが浮いているように見える」との目撃情報もある(画像はベストカー編集部による予想CG)

 Cピラー周りはガラスとなっており、現行型と同じく6ライトを採用。横から見るとルーフラインがブリッジのようにガラスから浮いているような印象となる。

 テールランプはヘッドライトに合わせた薄型で、左右のライトがガーニッシュで繋がれている。

リアビュー(画像はベストカー編集部による予想CG)

 また、トランクフードはハッチバックのようにリアウィンドウごと開くタイプで、左右両端に配置される横長のマフラーもスポーティさを主張する。

 ボディサイズは不明だが、全長4900mm、全幅1850mm、全高1450mm前後と予想。

 現行型は全幅1800mm以内にこだわったため、長さと幅にアンバランスな感覚が残ったが、次期型にその心配はなさそうだ。

次期クラウンの目撃情報によるとデザインのイメージが近いのはアウディA7スポーツバックだという。流麗な4ドアクーペで、もちろん高級感も満点。若手富裕層の心をつかめるか?

■2.5Lのターボとハイブリッドを設定

 既報のとおり、次期クラウンはTNGAのGA-Kプラットフォームを使う。カムリ、レクサスES、ハリアー、RAV4で使われているFF用のプラットフォームで、クラウンは1955年の初代登場以来の歴史上初めてのFF車となる。

 最新情報ではFFを採用するのはベーシックグレードのみで、ほかはすべてFFベースの4WDになるとのこと。エンジンは直列4気筒、2.5Lのガソリンターボとハイブリッドで、V6エンジンは消滅する。

V6がなくなり、直4、2.5Lのガソリンターボとハイブリッドを搭載する。ターボは280ps以上、ハイブリッドはWLTCモードで20km/L以上と予想

 ハイブリッドは後輪をモーターで駆動するE-Four、ガソリンターボはRAV4で好評のダイナミックトルクベクタリングAWDとなりそうだ。

 この4WDシステムは後輪へのトルク配分を多めにでき、FR的な走りが楽しめるもの。RAV4でグラベル路面を走ると後輪に荷重を乗せてのパワーオーバーステアを出すこともできる。

 クラウンでそんな走りをすることはなくてもFR的な挙動というのは自然で楽しいもの。走りも期待できそうなのが嬉しい。

 CGのとおり、流麗でスポーティなデザインとなる次期クラウンだが、もちろん、高級車としての役割は維持する。インテリアや装備に関しての詳しい情報はないが、当然クラウンの名にふさわしい上質な空間を与えてくれるだろう。

 また、クラウンといえば歴代常に新しい技術を採用してきたクルマだ。次期モデルも先進安全装備、運転支援装置で新たな境地を開いてくれそうだ。

 具体的には高度運転支援システム「トヨタチームメイト」の採用は確実。

 高速道路、自動車専用道路での車線変更、追い越しなども自動で行い、また、自動駐車システムも進化。イージーかつ安全に駐車操作を支援してくれる。

高度運転支援システム「トヨタチームメイト」の採用は確実。デビューは1年半先だけに、さらに進化したものとなるだろう

 さて、4ドアクーペになるのはいいとして、なぜFRをやめるのか? という疑問は当然出てくるだろう。

 実は、現行クラウンのプラットフォームは専用アイテムとなっており、汎用性が低いという弱点がある。

 レクサスLS/LCなどに使っている大型FR用GA-Lプラットフォームのナロー版を採用しており、これが全幅を1800mm以内に抑えてほしいという営業部門からの要望が強いクラウン専用となっているのである。

 トヨタとしてはFR用のプラットフォームはGA-Lに一本化したい。

 もちろん、次期型まで現在のプラットフォームを継続する選択もありだが、スポーティな4ドアクーペにキャラクターを変えるにあたり、土台自体を変更するいい機会ということなのだ。

 今のユーザーに駆動レイアウトのこだわりはあまりないという読みもあるのだろう。

スポーティに変身しても、クラウンにふさわしい高級感を演出する。内装で新しさをどこまで出せるかにも注目だ

 全面的に生まれ変わる次期クラウン。登場時期は来年末頃ではないかと言われている。

 現行型が2018年6月のデビューだからわずか4年半。

 近年では異例に早いタイミングとなるが、根本から変えるなら早いほうがいいという判断だろう。

 価格はガソリンターボ、ハイブリッドとも現行型と同レベルで500万~700万円と予想している。

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