■ダイハツ、マイナーチェンジしたタントがN-BOXを猛追!
2022年10月にビッグマイナーチェンジしたダイハツ タントが、軽自動車のトップセラーであるホンダN-BOXを販売台数で激しく追い上げています。
ダイハツによると、改良型の発売1カ月間での受注累計台数が約5万台に達したというのです。これは月販計画1万2500台の約4倍にあたります。タイプ別の受注構成比は、標準モデルが20%、カスタムが55%、新設定したファンクロスが25%です。
10月の販売台数では、N-BOXの1万6369台に対してタントは1万4981台と、その差はわずか1388台と急迫しています。このペースだと、今後数カ月以内にタントが軽自動車のトップに復帰する可能性があります。
■マツダ CX-60は販売好調
マツダが9月15日に発売したCX-60が好調な販売推移を見せています。約2カ月半で8726台を受注しました。
月販目標台数は2000台で、これに対して最近はその5倍を受注しています。なお、納期は6カ月以上になってます。
■日産、サクラ、エクストレイル、アリアは10月末に受注を停止
日産は、軽EVのサクラと新型エクストレイルを販売好調で生産が追い付かないため、一時オーダーストップさせました。両モデルとも当初の生産&販売計画を大幅に上回る受注があったうえに、半導体不足などによる生産の滞りで、納期が1年以上と長期化しているためです。
サクラは10月末までの受注累計が3万3000台で、1年以上の納車待ちとなっています。発売以来の月間販売台数は3000~4000台で、EVではダントツのトップセラーモデルです。
エクストレイルは発売以来の推定受注累計が2万2000台を突破しました。受注の90%は4WD車で占められています。
新型EVのアリアは今年初め「B6」グレードを発売し、今秋までに航続距離の長いグレードの「B9」を加える予定でしたが、現在では両モデルともオーダーストップしています。
■納期長期化や受注停止があってもトヨタ車は独走
10月の登録車販売台数ランキングを見ると、トヨタの独走ぶりが顕著になっていることがわかります。トップ10では、1位ヤリス、2位シエンタ、3位カローラ、4位ライズ、5位ルーミーと、上位5車でトヨタ車が独占しています。
そして、6位がノートでようやく日産車がランクインして、7位ヴォクシー、8位ノア、9位アクアとまたトヨタ勢が続き、10位フリードとホンダがやっとトップ10の最後に姿を見せています。
つまりトップ10車のなかで8車がトヨタブランドという状況になっているのです。
なお、このトップ10車のなかのカローラはカローラクロスがオーダーストップしていて、ヴォクシー/ノアはハイブリッド車が1年以上の納車待ち、そのほかのトヨタ車もほとんどが半年以上の納車待ちとなっています。
さらに、トップ10以下では、12位アルファード、22位ランドクルーザー、24位RAV4、41位ハリアーなどもオーダーストップしています。
今後これらのクルマの納期が正常化すれば、トヨタ車のセールスはさらにアップし、独走状態がより顕著になるといえそうです。
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