モデルチェンジによってクルマの見た目が変わるのは当然のこと。しかし、時にはあまりに変化が大きく、ホントに同じシリーズなのかと疑ってしまうクルマもある。今回は、モデルチェンジでの変化がすさまじく、先代のオーナーどころか一般のファンにまで衝撃を与えたクルマを紹介する。果たしてその大胆変更は吉と出たのか、それとも……?
文/長谷川 敦、写真/スバル、トヨタ、Favcars.com、ホンダ、三菱自動車
【画像ギャラリー】そこまで変わるか!? 驚きの激変を遂げたモデルたち(13枚)画像ギャラリーシリーズ最大の大変革! でも“クラウンに見えない”という声も 「トヨタ 16代目クラウン」
1955年に初代モデルが発売されたトヨタ クラウン(当初はトヨペット・クラウンの名称で販売)。以降は国産高級4ドアセダンを代表するモデルとして、70年近い年月を過ごしてきた。
しかし、近年は4ドアセダンの需要が減っているのも事実で、たとえクラウンであってもその影響からは逃れられない。そのため、2022年にシリーズ通算16代目にあたる新型クラウンが発表されるまで、シリーズ消滅の危機さえささやかれていた。そんな心配をよそに、大々的な発表会とともにベールを脱いだ新型クラウン。だが、その姿は別の意味で衝撃を与えた。
新世代のクラウンは「クロスオーバー」「セダン」「スポーツ」「エステート」の4モデルで展開されることになり、クランの根幹とも言うべきセダンが残ることは明らかになった。しかし、肝心の新型クラウンセダンのルックスはSUV寄りに変化していて、先代までのイメージは完全に断ち切られている。
セダン人気の陰りは確かなことであり、クラウンがこの先も生き残っていくにはこうした変革もやむを得ないのかもしれない。その証拠に、先陣を切って発売されたクラウンクロスオーバーの受注は好調と聞く。しかし、一方では「伝統の箱型セダンを守ってほしかった」との声もあり、新型クラウンは「クラウンに見えない」と言われているのもまた事実だ。
ともあれ、クラウンがこれまでとまったく異なるクルマになったのは間違いなく、それが今後どんな変化をもたらすのか注目していきたい。
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