2010年12月から2年間生産されたレクサス LFA。そのLFAの後継車を開発中かとベストカーが報じたのが2021年11月。あれから1年5カ月を経て、エクステリアデザインと、気になるパワーユニットがついに判明!! 確定的な情報をお届けする。
※本稿は2023年4月のものです
文/ベストカー編集部、写真/LEXUS、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
■ついに確定デザイン判明
第一報を報じたのは2021年11月だった。レクサスLFA II。登場時にどんな車名になるかは不明だが、2010年12月から2年間生産されたLFAの後継車。あれから1年5カ月を経て、ついに確定デザインが判明した。
独特のヌメリ感が異様な雰囲気を醸し出す。リアが下がり気味なのは、テールエンドの複雑な形状と合わせた最新の空力技術を使っているからだろうか。かつて見たことのないスーパースポーツの姿だ。
デザインだけでなく、中身も確定的な情報を入手した。
これまでベストカーではV8、4LツインターボのPHEVと報じてきたが、エンジンは正解だったもののプラグインではないハイブリッドを採用するという情報。エンジンだけで700〜720psを目標に開発を進めているというから、システム出力は900psクラスになる可能性もある。
初代LFAは最先端のカーボンシャシーを採用していたが、LFA IIはアルミシャシーとカーボンボディの組み合わせとなる。台数限定ではなくカタログモデルとするため、生産効率を考慮に入れている理由もあるようだが、もちろん、これもスペシャルな作りであることは間違いない。
駆動方式はFRで、リアトランスアクスルを採用するのは初代LFAを踏襲している。この同一性があるからこそLFAの後継車と目されているわけだが、ここまで紹介してきた内容でわかるとおり、初代LFAの正常進化版と位置づけるのがふさわしい。
初代の登場から10年以上が経過するなかで、大幅に進化したテクノロジーをすべて投入していることがわかるクルマなのだ。
■マスターテストドライバー「モリゾウ」のすべてが詰まった一台
2025年夏の生産開始を目標にしているが、開発は順調に進んでおり、数カ月早まる可能性もあるという。また、レース専用車両のGT3の開発も同時進行で続けられており、世界のGTレースでの活躍が期待されるのはもちろん、レーシングテクノロジーが市販モデルにも採用されるという楽しみもある。
このLFA II、社内では新会長に就任した豊田章男氏の社長時代の「置き土産」とも称されているという。
初代LFAは豊田会長の師匠でもあったトップガン、故・成瀬弘氏が鍛え上げたことで知られるクルマだが、時を超え、成瀬氏の思いも込めたクルマに仕上げるということだろう。マスターテストドライバー、モリゾウのすべてが詰まった一台となる。
今回入手した情報で最も驚いたのは価格で、2000万円前後を目指しているという。初代LFA(3750万円)、GT-Rニスモ(2865万600〜2915万円)、NSXタイプS(2794万円)と比べても大幅に安く、レクサスで言えばLSの少し上くらい。
カタログモデルであることも含め、投資対象ではなく真の運転好き、クルマ好きに向けてのスーパースポーツということなのだろう。
【画像ギャラリー】モリゾウさんの想いが詰まった「LFA II」の先代・レクサス LFA(22枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方楽しみですね、購入は無理でも!