■気になる改良時期とその内容は?
改良に関してはメーカーからの発表はもちろんなく、トヨタディーラーにも情報は入っていない。現在決まっているのは、2023年12月末で現行のハイエースが最終生産を迎える予定ということだけだ。改良後のハイエースは、2024年から生産がスタートするのだろう。
2020年から2022年までに、あらかたの法規対応は済ませたハイエース。CAFÉ規制に対応した燃費向上、車外騒音Phase2法規やエアコン新冷媒法規にも既に対応済みだ。さらに予防安全パッケージも既に導入済みでToyota Safety Senseとパーキングサポートブレーキは標準装備されている。(Toyota Safety Senseはレスオプションが残っている)
となると、今回の一部改良の目玉は、商品力強化がメインになりそうだ。
内容はまだ不明だが、筆者としては、全車にレーダークルーズコントロールを標準装備してほしいところ。ハイエースは物流の要も担う重要な存在だ。長距離を走る大型トラックにも装着が進むレーダークルーズコントロールは、ハイエースにも必須の装備である。今回の改良で搭載されることを切に願う。
さらに、ハイエースの乗用使用も増えている中で、スーパーGLの装備拡充も期待したい。ガソリン標準ボディの特別仕様車登場は可能性が高いと思う。
現在も販売を続けるスーパーGL‘‘DARK PRIME Ⅱ’‘が登場したのは2018年8月だ。同時期にはハイエース誕生50周年記念のスーパーGL‘‘50TH ANNIVERSARY LIMITED’‘も発売している。
あれから5年が経過したから、今度は55周年記念車の登場もありそう。スーパーGLの特別仕様車に関しては、夢が膨らむばかりだ。
今回のオーダーストップは、ハイエースは順調に販売を重ね、改良予定までにバックオーダーが捌けなくなることを予見したもの。これは至極当然の流れと言えるだろう。それにしても、まだ改良を続けられるH200系ハイエースの潜在能力には、ただただ感服ばかりだ。
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