北米で鮮烈なティザーキャンペーンを公開したフェアレディZ NISMO。当然ながら「母国」である日本市場にも導入が濃厚だが、どうやら雲行きが怪しい。なんと新規申込みができないという可能性が出てきたという。マジか!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:NISSAN
■フェアレディが買えないのは寂しい!!
半導体不足、そして電動化の波など自動車メーカーの生産を取り巻く状況は非常に過酷なものになっている。まさに「社をあげて」の努力をしてきた自動車メーカー各社だが、まだまだ納車待ちが解消されたわけではない。
もちろん日産も例外ではなくブランドの象徴ともいえるフェアレディZの受注をストップしている。世界的な需要増だったり、生産台数にだって限りがあるなど事情を考えると致し方ないところだ。
とはいえ、フェアレディZはまさに人生の目標とする人も多い憧れの存在。近年の言葉で言うなら「あがりのクルマ」として購入を考える人も多い車種だ。過去のフェアレディへのオマージュが込められたデザイン、そして快適かつ圧倒的性能を誇るクルマだけにその魅力は色あせない。
だが現状としてもう買えないというのは、社会情勢を鑑みると仕方ないとはいえ、悔しい思いをする消費者は多いだろう。
■Z NISMOの販売は波紋を呼びそうだ
ただ「仕方ない」ではすまないようなハナシが入ってきた。一部販売店ではすでにフェアレディZ NISMOの販売方法を案内しているのだが、編集部が複数の販売会社に取材したところ下記のような回答がきた。
「フェアレディZ NISMOは台数限定になる可能性があります。さらにフェアレディZの購入意思を示されていて、納車待ちをしている方を優先してご案内をします。なので一般の方に向けてのご案内をする可能性は極めて低くなると思います」。
つまり現在の情報から言えばZ NISMOの予約を最優先にできるのは下記のユーザーとなる。
【すでにフェアレディZを発注をしており、なおかつ納車時期が決まっていない】
この条件がすべての販売会社で適用されるのであれば、フェアレディZ NISMOが日本市場に導入されたとして、そのニュースを見てディーラーにいったところですでに完売済みというのが関の山だろう。
このスタイルが販売会社ごとの対応なのか、日産本社の指示なのかはハッキリしないが、これはZ NISMOにときめいた購入希望者からすればあんまりではないだろうか……。
しかもすでにフェアレディZを発注済の人にとっても、納車時期次第ではNISMOに手を挙げることができない可能性だってあるのだ。
ただZ NISMOのようなプレミア性の高いモデルになれば転売ヤーの不安もあるし、台数だって無尽蔵に作れるモデルでもなく、普通にディーラーで販売できない状況であることは充分に理解したい。
だけども、だけども、なんとかなんないのか、これ!!
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