アルファード/ヴェルファイアの「次」の情報が、とうとう入ってきた。
「とうとう」と書くのは、トヨタで目下進行中の「販売チャンネルの一本化」「販売車種半減」という方針のなか、アルファード/ヴェルファイアのいずれかがもう一方へ統合される、という見方が強く流れてきたからだ。
そして残念ながら、その流れは避けられそうにないらしい。
ここでは、統合の詳細とともに、ベストカーが独自に入手した、デザイン案をもとに書き起こした予想エクステリア、パワートレーンなどの最新情報についてお伝えしていきたい。
※本稿は2019年5月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年7月10日号
■「2022年4月 次期型登場」の計画が判明
3代目となる現行型アルファード/ヴェルファイアが登場したのは2015年1月のことなので、デビューから4年半が経過したことになる。
2017年12月にはマイナーチェンジを実施して、内外装のデザイン変更と合わせて運転支援システムを最新型にアップデート(単眼カメラ追加により歩行者、自転車検知機能を追加)するなど、内容を充実させている。
アルファード/ヴェルファイアのモデルサイクルは「6年程度」というのがこれまでのパターンなので、次期型については2021年頃の登場が予想されていたが、ベストカーがつかんだ最新情報では、2022年4月に次期型が登場する計画であることが判明した。
その前に現行型の今後についての情報からお伝えしよう。
■現行型の今後
現在トヨタでは販売チャンネルの一本化に向けた販売改革を進めている。
東京地区ではすでに4月1日より販売会社を「トヨタモビリティ東京」に1本化し、全店ですべての車種を取り扱っているが、来年にはこれを全国に拡大していく。
この流れのなかで、いわゆる兄弟車は逐次統合していく計画で、人気のアルファード/ヴェルファイアもその流れのなかにある。
アルファード/ヴェルファイアについては2020年1月に現行型での最後のマイナーチェンジが予定されている。
この際、内外装のリファインが実施されるのはアルファードのみで、ヴェルファイアは特段の変更はなく据え置かれるというのだ。
またトヨペット店専売のアルファードをトヨタ店との併売とし、ネッツ店専売のヴェルファイアをカローラ店との併売に切り替える。これは来るべき全チャンネル全車取り扱いに向けての布石である。
■次期型ではアルファード/ヴェルファイア統合
こうした流れのなか、2022年4月にフルモデルチェンジが計画されている次期型ではアルファード/ヴェルファイアが統合されて1モデルとなるというのは自然な流れといえるだろう。
トヨタの開発現場に近い情報筋からもたらされた情報では、「まだまだ検討段階」とはいうものの、デザイナーのスケッチを元に設計図面に落とし込んだエクステリアが判明した。
基本的にはキープコンセプトで、大きなグリルのフロントマスクを採用するものの、燃費対策などによる空力要件からAピラーは大きく寝かされて、エスティマのようなワンモーションフォルムになるというから、ずいぶんとシルエットの印象は変わることになる。
アルファード/ヴェルファイアが統合されることで、現行型でのアルファードユーザー、ヴェルファイアユーザーそれぞれのデザインの好みに対応するため、軽自動車で言うところの『標準モデル/カスタムモデル』のようなテイストの異なる2つのエクステリアデザインを設定することも検討されているという。
また、あくまで現段階での情報ではあるが、標準ホイールベースに対し200mm程度ホイールベースを延長したロングホイールベースのVIP仕様の設定も検討されており、これが主に中国マーケットを意識したレクサスモデルになる可能性も濃厚だという。
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