ランドクルーザー70が2020年に再販される、という情報がウェブ上で駆け巡った。これが真実ならなかなか胸が熱くなるニュースだ!!
2014年に期間限定で再販されたランクル70は、一般的なランドクルーザー(200)とは異なりタフさと実用性を追い求めたモデル。いわばランクルの本流なのだ。
しかしなぜ2020年にまた再販されるという情報が流れているのか? 現段階でわかっていること、そしてランクル300の情報も盛り込みました。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部
■トヨタ広報部「商品計画としてそのようなご案内はしていない」
2014年から1年間の期間限定で再販をしていたランクル70。ガソリン仕様のみのラインナップだったが、バンとピックアップを販売するなどランクルファンは胸が熱くなった。
ここにきてネット上で「2020年にランクル70が再販されそう」との情報が流れていた。いったいどういうことなのだろうか。
まずはトヨタ広報部に確認の電話をしてみた。すると「ランクル70が再販するという情報はこちらからご案内したことはございません」とのこと。
もちろん出るか、出ないかについてもコメントはもらえなかったのだが、どうやら情報元はトヨタではないようだ。
次に各地方のトヨタ販売店へも電話取材を実施した。ある地方のディーラーマンはこう答えてくれた。
「トヨタ本社から販売店へはそのような情報は来ておりません。完全に私の憶測ですがランクル70の再販はちょっと考えにくいと思います。
たしかに2014年当時は多くのお客様にご支持いただきましたが、それは10年ぶりの再販だからであって……。
また期間限定での販売ではありましたが”販売数が限られていて買えなかった”というお客様は私の知る限りはいらっしゃいません。そこまで引き合いがあるとも思えません」。
また他のすべてのディーラーでもランクル70再販についての動きはないと断言する店舗が多かった。
さらにディーゼル仕様の投入を求める声も多いが、こちらについてはある販売店スタッフは否定的だった。
「イメージとしてはランクル70のような4WDにはディーゼルというのはわかりますが、2014年の再販モデルはガソリンエンジンでも充分な低速トルクでした。それよりもATの設定があればな、と販売店としては思います」。
ディーゼルエンジンの分厚い低速トルクは魅力だが、ガソリンエンジンを搭載した復刻ランクル70は同型式のエンジンを搭載するFJクルーザーなどとは特性を変更して、低速トルクを充実させている。
そこをあえて日本の排ガス基準に適合させたディーゼル仕様を用意して、販売するとは考えにくいのも事実。
またエンジンに詳しい関係者はこう語る。
「トヨタがランドクルーザーに搭載を考えていたディーゼルエンジンが、オーストラリアでのエミッション対応に苦戦しているとの情報があります。
2014年の時は南アフリカ仕様を日本向けに改修しましたが、ディーゼルエンジンとなれば環境性能の高いオーストラリア仕様が濃厚です。
現状でエミッション対応に苦戦しているということもあり、やはりディーゼルエンジンのラインナップは厳しいかと思います」。
衝突安全性についてもやや不安の残る部分があるという。フレームからの更新が必要になる可能性もあり、日本市場での販売については多くの障壁があるはずだと前出の関係者は言う。
ややネガティブにな話になってしまったが、現在でも南アフリカやオーストラリアに向けてランクル70は製造を続けており、再販の可能性はもちろん皆無ではない。
最新情報が入り次第お届けしよう。
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