将来を見据えた数々の新装備にも注目
Zモデルは、軽量化と同時にさまざまな新装備を採用しているのも特徴。専用スマホアプリによるデッキ&エアサス操作や、格納式車高カメラ、上段デッキ裏赤外線センサーなどはいずれもドライバーの作業支援のためのもので、各種データはクラウド上に保管され、ドライバー教育などにも活かされるという。
トレーラ側にバッテリーと電動油圧装置を搭載しているのも大きな特徴で、これによりデッキなどの装置を、トラクタと連結していない状態(トラクタからの動力供給がない状態)で動かすことが可能。すでにこの仕組を利用した荷役分離ドッキング輸送の実証実験も予定されている。
トラクタは初めてショートキャブを採用。2024年施行の改正労働基準法による運行時間の短縮化を見据えたもので、キャブが短くなったぶん、トレーラのグースネック部を延長。これによりトラクタの第5輪荷重11.5tを有効に使えることも、積載アップにつながっている。
なお、グースネック部の延長に伴ってトレーラの前回り半径が拡大したため、従来のキャリアカーの運転に慣れた人は車両感覚に注意が必要とのこと。
ゼロ・グループでは、すでにZモデルを10台導入し、各地に配備。使い勝手や積載性を実地テストしており、今後もさらなる改良を進めながら追加導入を検討しているという。
【画像ギャラリー】軽量化&ハイテク装備を満載したゼロの次期主力キャリアカーのディティールをチェック!!(15枚)画像ギャラリー