ユーザーの理想が詰まった荷台仕様
山田車体工業の平ボディは、設計中なら横根太、中間柱、アオリ開閉装置の搭載位置、あるいは鳥居のデザインなどを変更可能。今回も設計中に何度もユーザーに図面を見てもらいながら作業を進めたという。
なんでそんなことをするのかというと、昨今の排ガス規制強化によりシャシーのマフラーなどが大型化しており、架装を進めていくと当初のイメージ通りに道具箱などが搭載できないことがあるから。設計中の変更は、ユーザーの要望を叶えることはもちろん、工場の負担増やサビの発生原因となる完成後の追加変更を減らすという狙いもあるのだ。
ちなみに今回製作する車両が運ぶ建築資材は形状のバラツキが多く、さまざまな形状の積み荷をさまざまな方法で固定する必要があるため、車両に積み荷を固定する道具をたくさん積んでおく必要がある。そこで今回は、鳥居やリアオーバーハングに可能な限り収納を設けたという。
いっぽう、真っ黒なカラーリングはユーザーの「(ステンレスなどの)光り物を使わずにカッコよく仕上げてほしい」という要望に応えたもの。テーマは「渋く、光り物がなくても存在感があるクルマ」とのことだ。
【画像ギャラリー】使いやすくて見た目もカッコいい!! 山田車体工業が製作した平ボディのディティールをチェック!!(12枚)画像ギャラリー