先輩たちに恵まれ仲間としての絆も
私もいろいろな職場を経験してきましたが、いまの会社はどこよりも先輩たちに恵まれていると思います。本社は和歌山ですが、本社の先輩たちとはたまにしか会わないけれど、わからないことがあって電話やLINEで連絡すると、すごく親切に教えてくれるし、たまに一緒になると手伝いに来てくれたり、「ご飯一緒にいくか?」と誘ってくれたり、アットホームな感じで大好きです。
そして嬉しいことに、仕事もまだまだな未熟な私に、会社は新しいスカニアを購入してくれました。
先輩方を差しおいて、まだ入社して2年足らずの私にスカニアなんて「まだ早い!」というブーイングの嵐が起きるかと思っていたのですが、「良かったね!」「乗り心地どう?」などと一緒になってワクワクしながら気にかけてくれ、とても喜んでくれました。会社も先輩たちもとても懐が深いんです。
ちなみにそのスカニアですが、今も車上生活者の私にとって、何よりもキャビンが広くて大きいのでとても快適です。パワーもあるし運転もしやすいと思います。でも、ここだけの話なんですが、私自身、トラックに乗っているのにトラックのメカのことはよくわからないんですよ(笑)
スカニアに乗っていると、SA・PAなどで他の会社の運転手さんが寄ってきて、いろいろ専門的なことを聞かれるのですが、ほとんどまともに答えられません。ハハハ、完全に「宝の持ち腐れ」ですね(笑)
ところで私が在籍する千葉の営業所はドライバー3人で平和に居心地よく楽しくお仕事をしていたのですが、去年の年末に大好きだった先輩2人が急に辞めちゃいました。私をこの会社に誘ってくれた上司も一足先に辞めていたので、私一人が会社に取り残される形になりました。
先輩二人が辞めるって知ったのさえ、直前に周りの人から「○○さん、辞めちゃうの?」みたいに聞かされて、何も知らなかった私は「え、何が?」みたいな感じでした。
「なんで教えてくれなかったんだろう?」とか、「これから一人でやっていけるんだろうか?」とか、一気に頭がパニック状態になって、会社の人が辞めちゃうってことでこんなに動揺したのは初めてでした。
ただ、千葉の営業所は、運転手は私一人ですが、支店長さんはいつも私を気づかってくれるし、配車係の女性も私と年が近いこともあって、プライベートでも仲良くさせてもらっています。
配車に際しても私の体調や予定を考慮してくれるし、なおかつ売り上げが上がって稼げるように配慮してくれるので、とても感謝しています。
それに本社の先輩たちがたくさん助けてくれるので、運転手が一人でも不安はもう全くありません。むしろ、和歌山の先輩たちが気にかけてくれるようになって、仲間として受け入れてもらえたような気がします。
運転も仕事も人としても、すべてにおいてまだまだ未熟者の私ですが、運転も仕事もプロの、カッチョいい先輩たちの背中を見ながら、いつか自分もそうなれるように、日々頑張って行きたいと思っています。
そして、これを読んでいただいた皆様に何よりも一番伝えたいことはただ一つ。「意外となんとかなる!」ってことです。「こんなの無理だ」とか「もうダメだ」とか思っていても、その環境を受け入れて、その環境なりに努力して対応していると、なるようになることって意外と多いと思います。「そんな簡単なもんじゃない」って、気を悪くする人がいたらゴメンナサイ(笑)
でも「自分には無理そうだから」「むずかしそうだから」って、何かしてみたいけどその一歩が踏み出せずにいる人がいたら、この「頑張れば意外となんとかなる!」精神で、なんでもチャレンジしてみて欲しいなって思います。
女性ドライバーもそうだと思います。下手っぴでドンくさい私だって、トラック運転手になれたし、今では大切な仲間として認められているんですもん。ぜひ女の子たちにトラック業界に関心を持って欲しいです。
「女だから無理」って思っている人もまだまだ多い業界ですが、もっとトラガールが増えて、「そーじゃない! 女性でも全然できるんです!」っていうところを見せてあげましょうよ!
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【編集部注】さて、あれから3年半が経った現在のめぐみさんですが、さらなるステップアップをめざして会社を移り、今は超重量を運ぶ会社でトレーラに乗っています。しかもクルマはスカニアからボルボに! めぐみさんの 夢はさらにでっかくなりました。
【画像ギャラリー】トレーラドライバーにステップアップ!! 仕事面も人間的にも成長しためぐみさん(5枚)画像ギャラリー
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