未来的かつスポーティなスタイルが大好評の60プリウスは、カスタムベースとしても大注目。人気車だけに、ドレスアップしたいと思っている人は多いハズ。そこで東京オートサロン2024で発表されたプリウスの最新カスタムカーを追ってみた。
文&写真/大音安弘
■レーシングカーを思わせるトムスプリウス
創業50周年を迎えたトムスが手掛けた5代目プリウスは開発コンセプト「ハイブリッドレーシング」。専用エアロにより、ノーマルよりもさらにスポーティなフォルムに仕立てている。
フロントスポイラーは印象的な大型開口部によるレーシングカーを思わせるデザイン性に加え、両端に備える開口部が整流効果を生み、空気抵抗の軽減を図っている。
サイドステップ、リアアンダースポイラーは、ボディ下面の効果的な空気の排出を狙い、床下の空気の流速を早めることで、高い速度域でのダウンフォース効果を向上させるという。
公道からサーキットまで幅広く想定したセッティングにより、さまざまな状況下でも確かな接地感と、思い描く走行ラインに集できるようなスポーツ走行を可能にしたという。
■ROWENのプリウスはスポーティかつエレガントなエアロ
ローウェンとしての個性を主張しつつ、60プリウスの持つデザインの美しいボディラインを活かすデザインとした最新エアロキットは、スポーティかつエレガントな雰囲気を放つ。
フロントマスクでは、ハンマーヘッドを強調するフードトップモールを装着。サイドステップは、絞り込まれたボディラインを活かすことで、後席の乗降性の良さにも配慮。
テールエンドは、アンダースポイラーにマフラーカッターを備えることで力強さも演出している。
フロント部の上品なアイコンであるシアンカラーのフロントのLEDライトは、色味にもこだわり、開発に3年を要した力作だ。
■オバフェンでよりグラマラスなKUHLプリウス
グラマラスな専用エアロと見事なシャコタンに圧倒される「クール」のデモカーたち。その最新作のひとつが「プリウス60R-GTWワイドボディ」だ。
シャープな60プリウスを大胆にもワイドボディ化することで、よりワイド&ローなスタイルを強調、かなりレーシーな雰囲気を醸し出している。ローダウンスタイルに映えるオリジナルアルミも魅力的だが、立体的な後部エアロの作り込みも凄い。さらにエコカーのイメージを打ち破る6連マフラーが度肝を抜く。
もちろん、ベース車のデザインを活かした標準ボディ向けのエアロキットも展開されており、こちらもおススメだ。
■トヨタディーラーGR garage 神戸垂水が手掛けた独自エアロ
GRガレージ神戸垂水は、その名が示すように、ネッツトヨタ兵庫が展開する新車ディーラーだが、独自のエアロを展開する。
60プリウスは、ヤリスに続く、第2弾エアロとなる。デザインでは、スポーティさを演出するため、サイドの立ち上がり形状にこだわったという。
またABS樹脂製とすることで、軽量化と破損しにくい強度、そして、手頃な価格を実現しているという。信頼性と価格の両立に挑む姿勢は、新車ディーラーらしい配慮といえよう。
足元には、RSRハーフダウンサスでわずかに車高を落としつつ、CLUB LINEA ROSS FF19インチホイールを組み合わせた。このエアロは全国販売も行っている。
■ノーマルプリウスをリスペクトしたM’z SPEEDのエアロ
エアロパーツを全て完全自社生産していることがこだわりのエムズスピードは、ボディ下部に装着する3点のエアロのみで、60プリウスのスポーティさを際立たせている。
60用エアロのこだわりのひとつが、ボディサイドのキャラクターラインを活かしたサイドステップ。これは新型プリウスのカッコよさをリスペクトするデザイナーの想いが反映されている。
ワンポイントとしておススメなのが、ハンマーヘッドマスクを際立たせるフロントグリルガーニッシュ。貼り付けて装着するタイプなので、ユーザー自身の手でドレスアップも可能。
グロスブラック仕上げに加え、カーボン柄やシボ加工タイプと種類も選べるのも嬉しいところだ。
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