■ガソリン車がお買い得! 意外にe-POWER搭載モデルも狙い目
それでは、現行型ノートの中古車のグレード構成を調べてみる。最も多いのは約1655台で「e-POWER X」。まだ販売開始から約3年しか経過していないにも関わらず、堂々の第1位。この点からもノートの販売台数はe-POWERに支えられているのがわかる。
続いて第2位となったのが「1.2X」で流通台数は約1610台。こちらは2012年から販売されている1.2Lガソリン車の売れ筋グレードである。そして第3位は1.2Lスーパーチャージャーエンジンを搭載した「1.2X DIG-S」で約645台。続いて「e-POWERメダリスト」の約470台となっている。
そこで、流通台数の多い1.2Xとe-POWER Xの平均価格の推移を比べてみた。年式は両モデルともに2018年式とした。その理由は2017年式が初の車検サイクルを迎えるクルマがあるため、中古車相場にブレが生じるからだ。まず最も流通台数の多いe-POWER Xは3カ月前の平均価格は約168万円で、今月は約163万円まで値落ちしている。流通台数も増加しており、買いのタイミングと言える。
一方の、1.2Xは3カ月前が約119万円で、今月は約110万円まで値落ちしている。わずか3カ月で中古車の平均走行距離が倍近くまで伸びていることも大きく影響しているようだ。こうして見ると、人気のe-POWERのほうがガソリン車より値落ちは鈍い状況となっている。
モデルライフが長くグレードが多彩となっている、ノートの中古車の価格帯は現在7万~約280万円と非常に幅広い。最も流通台数の多いe-POWER Xは68万~238万円と100万円以下で手に入る中古車も流通している。一方のガソリン車で最も流通台数の多い1.2Xの価格帯は約18万~約160万円とかなりリーズナブル。試乗した際に、充実した運転支援システムと高い静粛性が好印象だったe-POWER メダリストの価格帯は約95万~約230万円となっている。
■特別仕様車は希少! ライバル車の影響で今後高年式車も値落ちか
ノートにはこういったモデルに加えて、特別仕様車やカスタマイズモデルなども多く設定されているのが特徴だ。なかでも1.6Lエンジン+MTというパワートレインを搭載した「NISMO S」は約74万~約220万円。100万円でも手に入れられる中古車もあり、MT初心者にはピッタリだ。
また、「e-POWER NISMO」は139万~255万円。クロスオーバーSUVテイストをプラスした「e-POWER X C-ギア」の流通台数はわずか6台と少ないこともあり、価格帯は158万~198万円とまだ高値を維持している。そしてカスタマイズカーのオーテックはかなり流通台数少なく、最も多い「e-POWER オーテック」でも10台しかなく、価格帯は177万~228万円とまだ高値をキープしている。
中古車は、自車のフルモデルチェンジかライバル車がフルモデルチェンジした際に相場が動きやすい。ノートもヤリス、フィットとライバル車がフルモデルチェンジしたことで、高年式車の中古車を中心に値落ちには拍車がかかりそうだ。
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