現行モデルは栄光の718を名乗る
ケイマン、ボクスターは2016年にそれぞれ、718ケイマン、718ボクスター車名変更された。
この変更は搭載されているエンジンがこれまでの水平対向6気筒自然吸気エンジンから水平対向4気筒ターボエンジンに変更されたことによるもの。排気量も2Lと2.5Lにダウンサイジングされた。
名前の718は4気筒エンジンをミッドシップに搭載したレーシングカーの「ポルシェ718」がルーツとなっている。
これまでは、ボクスターがエントリーモデルとなっていたが、このモデルからは911と同様にクーペよりオープンモデルのほうが価格は高くなり、クーペの718ケイマンがエントリーモデル、オープンの718ボクスターが上級モデルというポジション変更が行われている。
それでは、ケイマン、ボクスターの中古車事情について見てみよう。
2代目ボクスター&初代ケイマンの中古車事情
まず、2代目ボクスターと初代ケイマンから。
2代目ボクスターの中古車の流通台数は約108台で、直近3カ月の間は多少の増減はあるもののほぼ横這いとなっている。
中古車の平均走行距離は3カ月前が約5.4万kmで、今月は約5万kmと減少している。この動きにリンクして、平均価格は3カ月前の約240万円から今月は約245万円とわずかな値上がりを見えている。
価格帯は約128万円~約838万円で、高価格帯にはスパイダーが並ぶいっぽう、200万円以下の中古車も約36台流通している。
いっぽうの初代ケイマンの中古車の流通台数は約118台。3カ月前が約105台だったので微増といったところ。
中古車の平均走行距離は3カ月前が約4.3万kmで、今月は約4.9万kmと延びているものの、平均価格は約282万円で横這いとなっている。
価格帯は約150万円~約569万円で、ケイマンで200万円以下の中古車は約16台とボクスターと比べると少なめだ。この世代での価格帯はボクスターのほうが幅広いが、低価格車が多く流通しているのが特徴。
3代目ボクスター&2代目ケイマンの中古車事情
続いては、3代目ボクスター、2代目ケイマンを見てみる。
3代目ボクスターの中古車の流通台数は約131台で、3カ月前の約100台から増加している。
中古車の平均走行距離を見てみると、3カ月前の約2.3万kmから約2.6万kmまで延びており、この影響で、中古車の平均価格は3カ月前の約535万円から今月は約520万円へと順調な値落ちを見せている。
価格帯は約360万円~約1340万円で、1000万円以上のプライスを付けているのはハイパワーエンジンを搭載したスパイダーが中心だ。
いっぽうケイマンの流通台数は3カ月前が約105台で、今月は約115台と微増。
中古車の平均走行距離は3カ月前が約2.3万kmで、今月は約2万kmへと短くなっている。
しかし、平均価格は3カ月前、今月共に約598万円と目立った動きはない。価格帯は約360万~約1980万円で、GT4は約870万円~約1235万円となる。
この世代は1000万円以上の中古車はボクスターのほうが多いが、走行距離が少なく価格の高いクルマの割合がケイマンのほうが多いため、中古車相場が高くなっている。
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