クルマ好きの多くが、1度は手に入れたい! と挙げるクルマがポルシェだ。なかでもブランドのアイコンとなっている911は新車、中古車問わず人気が高い。
初の水冷エンジンを搭載した1998年~2004年に販売された996型と呼ばれる911だけは例外的に安くなっているが、このモデル以前の空冷エンジンを搭載した911の中古車相場は跳ね上がり手が届かなくなってしまっている。
初代からRRの駆動方式を採用している911が欲しいけれども、手が届かない! そんな人たちにオススメしたいのがMR駆動のケイマンとボクスターだ。
クーペモデルのケイマンに設定されるGT4と呼ばれるモデルのパフォーマンスは911よりも上と言われているほど。
そこで、今回はとにかく、ポルシェのスポーツカーに乗りたい!という人にケイマン、ボクスターの中古車事情について紹介しよう。
文:萩原文博/写真:PORCHE
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ボクスターは2代目で大きく進化
モデルとしての歴史が長いのはオープンモデルのボクスターだ。初代ボクスターが日本市場に導入されたのは1996年。
さすがに20年以上前のモデルが中心なので今回は詳しくは紹介しないが、現在の平均価格は約128万円で価格帯は約55万~約278万円で最も低価格で乗れるポルシェと言えるだろう。
本題はここから。
ボクスターは2004年にフルモデルチェンジを行い、2代目へと進化。そして遅れること1年、初代ケイマンが日本市場に導入される。シャシーは初代ボクスターを流用しているものの、部品点数の約50%は997型911と共通となった。
そして2008年にマイナーチェンジを行い、新型のエンジンに変更されるとともに、ミッションのATが従来のティプトロニックSからデュアルクラッチのPDKに変更されたのが注目点となる。
2代目ケイマンGT4は911を凌ぐ性能
3代目ボクスターそして2代目ケイマンは2012年に登場。シャシーの約47%にアルミを使用。ミッションが装着される周辺にはマグネシウム合金を採用することで、ねじれ剛性が約40%向上した。
全長及びホイールベースが延長され、ボディは大きくなっているが車両重量は軽量化されている。
ベーシックモデルに搭載されるエンジン排気量はダウンサイジングされ2.7L。上級グレードのSは3.4Lでともに水平対向6気筒エンジンを搭載していた。
2014年にはボクスター、ケイマンそれぞれに最高出力330psにアップしたGTSを追加。
さらに2015年には911カレラSの3.8L水平対向6気筒エンジンを搭載したボクスタースパイダーとケイマンGT4を追加。
最高出力385psを発生するエンジンを搭載したGT4がケイマン最強にして911を上回るパフォーマンスを発揮するスポーティモデルだ。
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