メルセデスベンツGクラス 武骨SUVの頂点は中古なら狙えるか!??

現行モデルは2018年にビッグマイナーチェンジを受けて一新

2018年にフルモデルチェンジ級のビッグマイナーによって一新されたGクラス。基本的なプロポーションは変わらないが、内外装が多くく洗練された
2018年にフルモデルチェンジ級のビッグマイナーによって一新されたGクラス。基本的なプロポーションは変わらないが、内外装が多くく洗練された

 そして2018年6月にビッグマイナーチェンジを行ったGクラスが日本に導入された。当初は、最高出力422ps、最大トルク610Nmを発生する4L、 V8ツインターボエンジン+9速ATを搭載するG550。

 そして最高出力585ps、最大トルク850Nmを発生する4L 、V8ツインターボエンジン+9速ATを搭載するG63 AMGの2グレードを用意。

 2019年4月には最高出力286ps、最大トルク600Nmを発生する3L、直6ディーゼルターボ+9速ATを搭載したG350dを追加し、ラインアップを拡充させている。

基本設計が古いクルマの泣き所と言えば安全性能だが、Gクラスにはメルセデスベンツの最新安全装備、運転支援装置などが搭載される
基本設計が古いクルマの泣き所と言えば安全性能だが、Gクラスにはメルセデスベンツの最新安全装備、運転支援装置などが搭載される

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古いモデルは上昇傾向、新しいモデルは高値安定

 それでは、最新の中古車事情を見てみよう。

 Gクラスは2018年にビッグマイナーチェンジを行っているので、1990年~2018年式と2018年以降の2つに分けて紹介する。

 まずは1990年~2018年式だ。現在、約200台の中古車が流通しているが、3カ月前は約330台だったので、減少傾向となっている。

Gクラスは細かく改良を受けていて、2012年のマイチェンでLEDライトが装着されるなど、内外装が大幅に変更された。中古でもこのモデルの人気は高い
Gクラスは細かく改良を受けていて、2012年のマイチェンでLEDライトが装着されるなど、内外装が大幅に変更された。中古でもこのモデルの人気は高い

 中古車の平均走行気量は3カ月前の約3.9万kmから現在は約4.2万kmと延びているにも関わらず、平均価格は約681万から約710万円へと値上がり傾向となっている。

 いっぽうの2018年のビッグマイナーチェンジ以降のGクラスは、現在の中古車の流通台数はわずか21台。3カ月前の時点がピークで約28台あったが、その後は20台付近をキープしている。

2012年のマイチェンでインテリアデザインも変更された。オーディオやナビを操作するコマンドシステムを採用
2012年のマイチェンでインテリアデザインも変更された。オーディオやナビを操作するコマンドシステムを採用

 中古車の平均走行距離はこの3カ月間の間、約4000kmで推移し、平均価格も3カ月前が約1470万円で現在は約1585万円付近を横這いで推移している。

 年式の新しいモデルが横這い、古いモデルが値上がりと依然として高い人気を維持しているGクラスなので、なかなか値落ちが進まないといった印象だ。

古いから安いという常識は通用せず

 中古車の価格帯は1990年~2018年式が約248万~約4480万円で、2000万円以上の中古車は特別仕様車のG550 4×4スクエアードとなっている。

 グレード構成は多彩で、30年前の1990年式230GEも流通しているが、最も多いのが約53台のG350dで、価格帯は約638万~約1149万円となっている。

G550 4×4スクエアードは中古市場でも超高額をキープ。2016年4月4日~5月31日までの期間限定で、車両価格3510万円で販売された
G550 4×4スクエアードは中古市場でも超高額をキープ。2016年4月4日~5月31日までの期間限定で、車両価格3510万円で販売された

 続いて多いのがG550の約31台。価格帯は約488万~約1580万円。そして、約29台のG500となり、価格帯は約250万~約1980万円となっており、年式が古いから安いということにはなっていない。

 またショートボディはかなりレアで、G320が約5台流通しているだけで、価格帯は約422万~約688万円となっている。

次ページは : マイチェン後のモデルの中古車価格は新車と大差なし

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