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3代目ST205型GT₋FOUR/1994年2月登場

ST205WRC仕様車はリアウイングがゲタ付きで高くなっていた。3S-GTEエンジンはタービンのサイズアップ、インタークーラーの大型化、インテークバルブのリフト量アップ、インテークマニホールドのサージタンク容量アップなどにより最高出力が20psアップの255ps
ST205WRC仕様車はリアウイングがゲタ付きで高くなっていた。3S-GTEエンジンはタービンのサイズアップ、インタークーラーの大型化、インテークバルブのリフト量アップ、インテークマニホールドのサージタンク容量アップなどにより最高出力が20psアップの255ps

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 ならば、セリカGT-FOURとしては一番新しいというか、最後のGT-FOURであるST205の中古車事情はどうなっているのか?

 ST205は、1993年10月に登場した6代目のセリカをベースとする4WDターボモデルで、FFモデルに遅れること4カ月の1994年2月に発売された。

 こちらの2Lターボエンジンはターボチャージャーの性能向上と給排気系の改良などにより、先代比30ps増の最高出力255ps/31.0kgmを発生するとともに、広い回転バンドで高トルクを発生する特性。

 WRC参戦の公認を取得するために作られたのは、2500台限定(国内向けは2100台)の「GT-FOUR WRC仕様車」だ。

 旋回時のグリップを大幅に高める「スーパーストラットサスペンション」を採用したST205型ベースのグループAラリーカーは1994年シーズン途中のラリー・オーストラリアから出場。

 しかし大型化されたST205は、その重量ゆえにWRCでは苦戦。勝てたのは1995年のツールド・コルスだけで、レギュレーション違反による制裁なども受けながら、1995年にワークスとしての活動を終えた。

 ST205の流通台数はST185より1台多い全国に6台しかない。中古車価格は「新しい」だけあって全体的に高い。

 1台だけ124万円という走行23万kmの格安物件はあったが、あとは軒並み250万円オーバーで、最高値は359.9万円。

 こちらは走行わずか2.5万kmのフルノーマル/禁煙/屋内保管という博物館級の個体なので、約360万円という価格にも納得だ。

 一般的な走行6万〜8万kmぐらいのST205は、250万〜270万円ぐらいというのがおおむねの相場である模様。

 ちなみに希少な「WRC仕様車」は、2020年9月上旬時点では1台も見つけることができなかった。


セリカGT-FOUR WRC仕様(ST205)
●全長×全幅×全高:4420×1750×1305mm
●車重:1390kg
●エンジン:1998cc、直4ターボ
●最高出力:255ps、最大トルク:31.0kgm
●価格:327万1000円

まとめ/セリカGT₋FOUR「中古車の現在地」

 いずれにせよ、セリカGT-FOUR「中古車の現在地」とは、おおむね以下のとおりであるようだ。


●流通量は各世代とも少ない
●しかし「完全に買えないほど希少」というわけでもない
●安価な個体も一部あるが、たいていは世代を問わず200万円オーバー
●最終のST205だけは、走行距離がきわめて少ない個体も一部流通している。その場合の車両価格は300万〜360万円ぐらい

 またこのほか、純正部品の調達が困難という部分もあり、シンプルに「年式的に古いから整備はいろいろと大変」というのも確実にあるだろう。

 しかしそれを押してでも欲しいのであれば、「探せば探せなくはない」程度の流通量は確実にある。

 価格も「高いけど、買えないほど高いわけでもない」というのが、セリカGT-FOURという中古車の刺激的な部分だろう。

 買って買えなくはない、探せば探せなくはない歴史的な名車、というのがセリカGT-FOURの「中古車の現在地」といえる。

 特にその「RC」や「WRC仕様車」は、今後も延々と筆者のようなクルマ好き中高年の購買マインドをWRCの幻影でもって、くすぐり続けるのだろう……。

【画像ギャラリー】WRCを席捲した栄光のセリカGT-FOURのWRCマシンをチェック!

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