元祖武骨SUV ランドローバーの中古が熱い! 英国の超名門人気急上昇中!!

レンジローバーの中古車は意外とこなれている?

レンジローバー2021年モデル
レンジローバー2021年モデル

 レンジローバーの現行モデルの仕様をパワートレーンから確認しておくと、ディーゼルは3L、V6ターボ(258ps/600Nm)を搭載。

 ガソリンは2種類が設定され、スーパーチャージャー装着の5L、V8(最高出力/最大トルクはそれぞれ525ps/625Nm、565ps/700Nm)を用意。8速ATを組み合わせている。

 プラグインハイブリッド(PHEV)モデルは、2L、直4ガソリンエンジン(最高出力:300ps)と電動モーター(最高出力:142ps)を併用するパラレルハイブリッドシステムを備え、エンジンとモーター両方を合わせたシステム最高出力は404ps、640Nmの最大トルクを発揮。足回りは電子制御エアサスペンションを標準装備する。

 レンジローバーはクロスカントリービークルの本分として、ディフェンダーと同様にショート/ロングホイールベース仕様を設定しているのも、クロスカントリービークルの基本に忠実といえる。

 ところで「レンジ」を名乗るモデルは、レンジローバーとレンジローバースポーツ、レンジローバーヴェラール、レンジローバーイヴォーク。このうち、イヴォークは後述するように成り立ちが異なり、レンジローバーの入門車的な廉価モデルと捉えることもできる。

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●レンジローバー中古車流通台数:174台
(カッコ内のデータは補正計算値)
■初代:15台:1991年4月~1995年3月
348万~789万円 平均価格:480.3(568.5)万円

初代レンジローバーは1970年6月から生産開始。1994年に2代目が登場したが根強い人気でファンの声に推されて新型の販売と並行してレンジローバークラシックとして1996年まで販売された
初代レンジローバーは1970年6月から生産開始。1994年に2代目が登場したが根強い人気でファンの声に推されて新型の販売と並行してレンジローバークラシックとして1996年まで販売された


■2代目:26台 1995年4月~2002年6月
66.6万~158万円 平均価格:134.2(112.3)万円

2代目レンジローバー。日本では1995年4月に発売。2000年4月に後期型にマイナーチェンジ。エンジンの改良およびランプのデザイン変更などが行われた。また上級グレードの4.6ヴォーグも発表
2代目レンジローバー。日本では1995年4月に発売。2000年4月に後期型にマイナーチェンジ。エンジンの改良およびランプのデザイン変更などが行われた。また上級グレードの4.6ヴォーグも発表


■3代目:平均価格:173.9万
前期型:15台:2002年7月~2005年5月
70万~249万円 平均価格:156.4(159.5)万円
後期型:28台 2005年6月~20013年2月
89.8万~360万円 平均価格:262.7(224.9)万円

3代目レンジローバーは2002年4月にデビュー
3代目レンジローバーは2002年4月にデビュー

 3代目レンジローバーは実にさまざまエンジンが搭載されている。年式別に分けると以下の通り。


・BMW製4.4L、V8(2002~2005)
・ジャガー製4.4L、V8(2006~2009)
・ジャガー製4.2L、V8スーパーチャージド (2002~2009)
・ジャガー製5L、V8(2010~)
・ジャガー製5L、V8スーパーチャージド(2010~)
・BMW製 2.9L、直6ターボディーゼル(2002~2005)
・フォード製 3.6L、V8ターボディーゼル(2006~2009)
・フォード製 4.4L、V8ターボディーゼル(2010~)


■4代目:90台:2013年3月~
419.9万~1780万円 平均価格1064.8(1010)万円

2013年3月に登場した4代目レンジローバー
2013年3月に登場した4代目レンジローバー

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 レンジローバーは世代ごとにデザインの印象が変わる傾向がある。たとえば、フォードは2008年に、BMWから買収したランドローバーとすでに傘下にあったジャガーをインドのタタ・モータースに売却した。

 これがジャガー・ランドローバー(JLR)に影響を与え、レンジローバーでは3代目の途中からパワートレーンやデザインの傾向にも変化が加わっていった。

 さすがに現行モデルも登場から7~8年となると注目が薄れはじめている可能性もあるとはいえ、歴然と現行モデルの人気の高さが際立つ。

 使われ方にもよるとは思うが、新車時の価格を考えると、中古車としてはモデルチェンジ直後の“出物”を狙ってみるというのも、高級車の中古車購入では手堅いやり方かもしれない。

 現行モデルの値落ちが中古車でも少ないのは、歴史ある“王者”たるレンジローバーとしては、確固たるマーケットが成立しているといえる。

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