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現行型ヴェゼルの中古車の流通台数は約2700台とヒットモデルだけあって非常に豊富だ。ただ年末年始の時点では約3400台の中古車が流通していたので、流通台数は減少傾向となっている。
年式別の流通台数の分布を見てみると最も多いのが2016年式の約630台で、2014年式の約550台。そして2018年式の381台が続く。販売期間が短い2013年と2021年を除いて最も中古車の流通台数が少ないのが2019年で、この年にはトヨタ『ライズ』が登場した年だ。
これまで2014年から2018年まで中古車の流通台数は300台以上をキープしているにも関わらず、2019年は220台と減少、2020年は持ち直したものの、やはりトヨタ『ライズ』/ダイハツ『ロッキー』にユーザーを奪われたのは否定できない。
続いて、平均価格の推移を見てみると、3カ月前の2020年12月の時点では約191万円だった。年始まではその水準をキープしていたが、1月の中旬から値落ち傾向となり、現在は約186万円まで値落ちが進んでいる。豊富な流通台数で値落ち傾向という好条件が揃っているにもかかわらず、ヴェゼルの中古車の価格帯は約84万~約329.8万円。最安値は思いのほか値落ちが進んでいない人気モデル特有の値動きとなっている。
流通している中古車のグレード構成を見てみると、圧倒的に多いのが「ハイブリッドZ 2WD」の約915台。そのうち先進安全装備のホンダセンシング装着車は約56.8%となっている。続いて、多いのが1.5Lガソリン車の「X 2WD」で約390台。そのうちホンダセンシング装着車は約42.5%。そして「ハイブリッドRS」の約380台。僅差で「ハイブリッドX 2WD」の約377台(ホンダセンシング装着車は約44.2%)となっている。
最多グレード、「ハイブリッドZ」の価格帯は約108万~約295万円で、ホンダセンシング装着車に絞ると約144万~約295万円となる。また、ガソリン車の「1.5X」の価格帯は約84万~約255万円。ホンダセンシング装着車は約118万~約254万円となる。値落ち額はハイブリッド車の方が大きいが割安感はガソリン車ということになる。
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中古車は新車と比べると燃費性能以上に安全装備面で見劣りする。しかしヴェゼルは2016年式からホンダセンシングを採用し、2018年式では全グレード標準装備とするなど中古国産コンパクトSUVの中では運転支援システムが充実したモデルとなっている。これから長く付き合うパートナーとして選ぶのであれば、ホンダセンシング付きを積極的に選びたい。
初の車検サイクルを迎える2018年式は全車ホンダセンシングが装着されているし、今後フルモデルチェンジで値落ちも進むはず。パワートレインは走行距離が多い人はハイブリッドが狙い目だが、街乗り中心であれば1.5 Lガソリン車のバリューは相当高い。中古ヴェゼルのガソリン車はコスト、安全性、人気と三拍子揃った優良銘柄だ。
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