ドッカンターボか超高回転NAか? 今乗っておきたい気持ちのいいエンジン車

続いては超高回転型エンジン! 初代インテグラタイプR

1995年10月に登場、FF最強のハンドリングマシンと称された初代インテグラタイプR。B18C型1.8L、直4VTECエンジンが最高出力200ps/19.0kgmをたたき出す
1995年10月に登場、FF最強のハンドリングマシンと称された初代インテグラタイプR。B18C型1.8L、直4VTECエンジンが最高出力200ps/19.0kgmをたたき出す
こちらは1998年登場の後期型、通称98スペック。ワイドタイヤ(195から215に変更)、ホイールのインチアップ(15から16インチに変更)、ホイールナットも4穴から5穴に変更したほか、ブレーキローターの大径化やステンレス製の4in1等長エキゾーストマニホールドが装着された
こちらは1998年登場の後期型、通称98スペック。ワイドタイヤ(195から215に変更)、ホイールのインチアップ(15から16インチに変更)、ホイールナットも4穴から5穴に変更したほか、ブレーキローターの大径化やステンレス製の4in1等長エキゾーストマニホールドが装着された

初代インテグラタイプRの中古車情報はこちら!

 前半は「ドッカンターボ」と呼ばれたクルマを紹介してきた。後半はどこまでも加速していきそうな超高回転型の自然吸気エンジン搭載車を紹介していく。

 三菱の1.6L、V型6気筒エンジンなど超高回転型エンジンがあったのだが、中古車が流通しておらず取り上げることができない。そこでEVとFCVにシフトすると宣言したホンダの超高回転型エンジン3種類を紹介する。

 ホンダの超高回転型エンジンで、外すことができないのが1989年に登場したインテグラに搭載されたB16A型エンジンだろう。

 当初は1.6Lエンジンで最高出力140psを目標にしていたが、当時の社長の鶴の一声で「リッター当たり100馬力、最高許容回転数8000rpm」という超高回転型市販エンジンの挑戦が始まった。

 高回転化するにあたって、負荷は増大が課題となった。当時時の1.6L DOHCエンジンの最高出力発生回転数である6800rpmから8000rpmに上がると、エンジン各部にかかる慣性力は40%も増加するという。

 熱的にもかなりの高負荷になるため、それまでにはない素材を投入してでも、慣性マスを低減することが求められたのだ。

 カムシャフトには高カーボン、高クロームの新合金スチールで鋳造し、排気バルブにはニッケル基超耐熱鋼にモリブデン、チタン、タングステンを配合した新開発材を採用した。

 これらの効果によって吸気バルブ径は従来DOHCエンジンの30mmから33mmへと拡大。そしてバルブタイミングとリフト量をレースエンジン並みに取ることが可能となり、出力特性を高速側へシフト。さらに吸入抵抗も低減させることで、160ps/7600rpm、レッドゾーン8000rpmという高回転・高出力の特性を獲得したのだ。

 その後、1991年にデビューしたシビックSiR、SiR IIでは、圧縮比の向上、バルブタイミング&バルリフト量の変更によってリッター当たり106馬力の最高出力170psを実現した。

 そして、ホンダの超高回転型エンジンとして、まず取り上げるのは1995年に登場したインテグラタイプRに搭載されたB18C型1.8L直列4気筒DOHC VTECエンジン。

 1993年に登場したインテグラSIRに搭載されたリッター当たり100馬力、許容回転数8000rpmを実現した1.8L直列4気筒DOHC VTECエンジンをベースに約60点に及ぶ専用パーツを新たに開発し、通常のエンジンであれば息つきが始まる領域からさらに伸び上がる爽快感と、自然吸気エンジンとして世界最高峰のリッターあたり111馬力の高出力を実現したのがB18C型エンジンだ。

 圧縮比は11.1と高められ、最高出力200psを8000rpm、最大トルク18.5kgmを7500rpmで発生する。この高回転特性を活かすためクロスレシオのトランスミッションを採用した。

現在初代インテグラタイプRの中古車は約47台流通していて、価格帯は約128万〜約890万円。また初代のみ設定されていた4ドアモデルの中古車は約6台流通していて、価格帯は約189万〜約389万円となっている。

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