ドッカンターボか超高回転NAか? 今乗っておきたい気持ちのいいエンジン車

スタタボはEP71型の流通なし! EP82型は現存!

残念ながら現在中古車市場には流通していないEP71型スターレットターボ。画像はマイナーチェンジ後の仕様で、セッティングの変更により最高出力が110psまでアップした
残念ながら現在中古車市場には流通していないEP71型スターレットターボ。画像はマイナーチェンジ後の仕様で、セッティングの変更により最高出力が110psまでアップした
EP82型の1331cc直4ターボは135ps/16.0kgmを発生。GTはブースト圧をハイ/ロー2段階に切り替えられるスイッチを標準で備え、不意にアクセルを踏み込むとトルクステアとなる当時のFFハイパワー車にありがちな典型的ジャジャ馬だった
EP82型の1331cc直4ターボは135ps/16.0kgmを発生。GTはブースト圧をハイ/ロー2段階に切り替えられるスイッチを標準で備え、不意にアクセルを踏み込むとトルクステアとなる当時のFFハイパワー車にありがちな典型的ジャジャ馬だった

EP82型スターレットの中古車情報はこちら!

 続いて紹介するのは、GRヤリスのルーツといえるトヨタスターレット。本当は1986年に販売開始され。「カッ飛びターボ」と呼ばれたEP71型スターレットを取り上げたかったが、残念ながら中古車の流通がなかったため、1989年に登場したEP82型スターレットをピックアップした。

 プラットフォームは先代のキャリーオーバーだが、高張力鋼板の使用を拡大するなどボディ剛性を向上させた。

 最上級グレードにGTターボに搭載された4E-FTE型1.3L直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンは、最高出力135ps、最大トルク16.0kgmを発生。先代同様にハイとロー2つのモードを選べてローは最高出力125ps、最大トルク15.0kgmに抑えられる。

 車両重量870kgのボディに先代から25psもアップした1.3Lターボエンジンを搭載したEP82型スターレットの走りはじゃじゃ馬そのものだった。

 先代譲りのドッカンターボで、ターボの効きが急激なため。コーナーの出口でアクセルを踏むとホイルスピンするほどだった。

 これほどのハイパワーコンパクトながら新車時価格は124万円だった。1992年にマイナーチェンジを行い、GTは丸眼四灯のフロントマスクへと変更されている。

 現在、EP82型スターレットの中古車は約8台流通していて、そのうち5台が1.3GT。価格帯は約88万~約169万円で前期型の1台を除いて、新車時価格を上回っている。スターレットGT同様に当時ボーイスレーサーと呼ばれたダイハツシャレードデトマソやホンダシティターボも負けず劣らずドッカンターボだった。

発進時リアが沈み込むシーンが印象的だったスカイラインRSターボ

1983年2月、FJ20E型エンジンにターボを装着したFJ20ET型(190ps/23.0kgm)を搭載したスカイラインターボRSが登場
1983年2月、FJ20E型エンジンにターボを装着したFJ20ET型(190ps/23.0kgm)を搭載したスカイラインターボRSが登場
空冷式インタークーラーを装着した2000ターボインタークーラーRS/RS-X(通称ターボC)
空冷式インタークーラーを装着した2000ターボインタークーラーRS/RS-X(通称ターボC)

6代目スカイラインRSターボの中古車情報はこちら!

 そしてドッカンターボ車として最後に紹介するのは6代目日産スカイラインRSターボだ。ニューマン・スカイラインと呼ばれたDR30型スカイラインは1981年8月に登場した。

 同年10月にはグロス表示で最高出力150ps、最大トルク18.5kgmを発生するFJ20型直列4気筒DOHCエンジンが登場。そして1983年2月に「史上最強のスカイライン」というキャッチコピーとともに最高出力190psに向上したFJ20ET型2L直列4気筒ターボエンジンを追加した。

 このモデルが西部警察の劇中車RS-1、RS-2として活躍している。そして、1983年8月にマイナーチェンジを行い、RSはラジエターグリルレスのフロントマスクとなり、「鉄仮面」と呼ばれている。

 さらに1984年2月にはFJ20型2Lターボエンジンにインタークーラーを搭載したターボCが登場。最高出力は205ps、最大トルク25.0kgmを発生する。

 根強い人気を誇るDR30型スカイラインだが、後に関係者にインタビューすると、短期間でターボ化、インタークーラー装着とパワーアップしたことはユーザーに対して非常に申し訳ないことをしたと話してくれた。

 現在、DR30型スカイラインRSターボ(ターボC含む)の中古車の流通台数は約12台で、そのうち稀少は前期型4ドア赤黒のRSターボも約230万円で流通していた。価格帯は約189万~約550万円で大半は後期型の鉄仮面となっている。

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