スタタボはEP71型の流通なし! EP82型は現存!
続いて紹介するのは、GRヤリスのルーツといえるトヨタスターレット。本当は1986年に販売開始され。「カッ飛びターボ」と呼ばれたEP71型スターレットを取り上げたかったが、残念ながら中古車の流通がなかったため、1989年に登場したEP82型スターレットをピックアップした。
プラットフォームは先代のキャリーオーバーだが、高張力鋼板の使用を拡大するなどボディ剛性を向上させた。
最上級グレードにGTターボに搭載された4E-FTE型1.3L直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンは、最高出力135ps、最大トルク16.0kgmを発生。先代同様にハイとロー2つのモードを選べてローは最高出力125ps、最大トルク15.0kgmに抑えられる。
車両重量870kgのボディに先代から25psもアップした1.3Lターボエンジンを搭載したEP82型スターレットの走りはじゃじゃ馬そのものだった。
先代譲りのドッカンターボで、ターボの効きが急激なため。コーナーの出口でアクセルを踏むとホイルスピンするほどだった。
これほどのハイパワーコンパクトながら新車時価格は124万円だった。1992年にマイナーチェンジを行い、GTは丸眼四灯のフロントマスクへと変更されている。
現在、EP82型スターレットの中古車は約8台流通していて、そのうち5台が1.3GT。価格帯は約88万~約169万円で前期型の1台を除いて、新車時価格を上回っている。スターレットGT同様に当時ボーイスレーサーと呼ばれたダイハツシャレードデトマソやホンダシティターボも負けず劣らずドッカンターボだった。
発進時リアが沈み込むシーンが印象的だったスカイラインRSターボ
そしてドッカンターボ車として最後に紹介するのは6代目日産スカイラインRSターボだ。ニューマン・スカイラインと呼ばれたDR30型スカイラインは1981年8月に登場した。
同年10月にはグロス表示で最高出力150ps、最大トルク18.5kgmを発生するFJ20型直列4気筒DOHCエンジンが登場。そして1983年2月に「史上最強のスカイライン」というキャッチコピーとともに最高出力190psに向上したFJ20ET型2L直列4気筒ターボエンジンを追加した。
このモデルが西部警察の劇中車RS-1、RS-2として活躍している。そして、1983年8月にマイナーチェンジを行い、RSはラジエターグリルレスのフロントマスクとなり、「鉄仮面」と呼ばれている。
さらに1984年2月にはFJ20型2Lターボエンジンにインタークーラーを搭載したターボCが登場。最高出力は205ps、最大トルク25.0kgmを発生する。
根強い人気を誇るDR30型スカイラインだが、後に関係者にインタビューすると、短期間でターボ化、インタークーラー装着とパワーアップしたことはユーザーに対して非常に申し訳ないことをしたと話してくれた。
現在、DR30型スカイラインRSターボ(ターボC含む)の中古車の流通台数は約12台で、そのうち稀少は前期型4ドア赤黒のRSターボも約230万円で流通していた。価格帯は約189万~約550万円で大半は後期型の鉄仮面となっている。
コメント
コメントの使い方記者も編集も、完全に価値観が時代遅れなんだよ。
そんな化石みたいな性能が劣る車に喜んでるのは化石みたいな爺さんだけだと自覚した方が良い。
無駄に回転数上げて喜ぶだのどっかんターボだの。