11年ぶりの復活が話題になっている三菱自動車のスポーツブランド「ラリーアート」。かつて三菱自動車は市販車にも「ラリーアート」の名を冠したスポーツグレードを設定した車種を発売したが、その代表的モデルの1台が本格的ホットハッチの「コルト ラリーアート バージョンR」だろう。
コルトにはホットハッチの「ラリーアート バージョンR」のほかに、標準モデルのターボモデルとして「ラリーアート」グレードも用意され、こちらは広い荷室をもつコルトプラスにも設定された。
これら、コルトの「ラリーアート」シリーズは今、中古車ではいくらほどで手に入れられるのか? バージョンRをメインに、コルト「ラリーアート」シリーズの中古車をガイドしていこう。
文/伊達軍曹 写真/MITSUBISHI
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■ラリーアートモデルのさらなる強化版がバージョンR
「ラリーアートが復活する」と聞けば、筆者のような中高年あるいは中古車好きとしては自動的に思い出されるのが「三菱 コルト ラリーアート バージョンR」である。
「まじめ まじめ まじめコルト」をキャッチフレーズに掲げて2002年にデビューした三菱 コルトは、1.3Lまたは1.5Lの自然吸気エンジンを積む普通の5ドアハッチバックだったが、そこに最高出力147psのインタークーラー付きターボエンジンを搭載したのが、2004年発売のコルト ラリーアート。
そして2006年5月、さらなる強化版として登場した伝説のホットハッチが「コルト ラリーアート バージョンR」だった。
ボディ各部に従来の約1.5倍にも及ぶスポット溶接を増し打ち、Dピラー周辺や前後サスペンションの取り付け部周辺も重点的に補強。
そのうえで1.5L MIVECターボエンジンの排気系を改良し、ゲトラグ社製マニュアルトランスミッションとザックス社製クラッチを採用する5MT車(前期型)では、最高出力154psと最大トルク21.4kgmをマーク。
INVECS-III 6速スポーツモード付きCVTを採用したCVT車も、最大トルクこそ5MT車より若干劣るが、最高出力は同じく154ps(前期型)をマークした。
開口部を大きく設けたグリル一体型フロントバンパーや前後オーバーフェンダー、そして何より「ホットハッチとしての古典的でアツい走り」が今なお大いに魅力的な一台なわけだが、そんなコルト ラリーアート バージョンRも販売終了からおおむね10年が経過。
その中古車の流通状況や相場は今、どうなっているのだろうか?
リアオーバーハングを300mm延長して荷室を拡大した「コルト プラス」のラリーアート バージョンRなどと併せ、チェックしてみることにしよう。
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